no side


ある日の秘密結社ライブラでは、2人の男がチェスを指していた



ス「“神々の義眼” 保有者の子供を拾ったってのは、本当なのかい？」

ク「…本当だ。事態は急を要した。報告が前後したことは、謝る。」



1人はライブラのリーダー、クラウス・V・ラインヘルツ

もう片方は副リーダーのスティーブン・A・スターフェイズ

どうやら、この2人は先日新しく入った神々の義眼保持者について話してる模様



ス「報告とかは、別にいいんだ。けど……大丈夫なのかい？そんなのいれて。どうやらそれで、1回軽く世界が救われてるらしいけどもさ。……何たってここはヘルサレムズ・ロット。ただの眼の良いだけの子供が裏街道をヒョイヒョイ歩く危険を想像出来ない君でもないだろう？……可哀想なことに、ならなければ良いけどな。」

ク「………。」

ス「まあそれはザップ辺りにでも任せるとして……話を変えるが、最近僕等より前にブラットブリードが処理されている件についてだけど、わかった事はここ最近の事例の周辺で仮面を付けた少年が現れていることだけ。」

ク「ふむ…仮面を付けた少年……。っ！！」

ス「心当たりがあるのかい？」

ク「人違いかもしれないが、堕落王（この間）の件の後、ライブラの皆でレオナルド君の知り合いの店に昼食を取りに行った時のことだ。突然、仮面の少年が来店したと思えば次の瞬間、建物（ビル）ごと完璧に復元したのだ。」

ス「そんな事が…。その子の特徴は？」

ク「どうやら、義眼の少年とそこの店員が知り合いのようだった。そちらに聞いてみると良い。」

ス「わかったもう少し調べてみるよ。」

ク「スティーブン、チェックメイトだ。」

ス「え？嘘。」



チェスが終わるとスティーブンはため息をつきながら部屋を出ようとしたが、電話がかかってきた

どうやら今日も一波乱が起きるようだ