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「これ、受け取ってもらえますか?」

帰り際、彼は袋をそっと抱えながら、言った。

「これ、ひとりで食べるの、もったいないですね。
……今度、お礼にお茶でもどうですか?」

わたしの鼓動が、
不意に、ひとつ跳ねる。

「はい、ぜひ」

その返事ができるくらいには、
今日のわたしは、少しだけ強くなれていた。
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