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山崎退視点 「気づいたら、笑ってたんです」

羊羹をひと口、口に含む。
黒糖のやさしい甘さが、ゆっくりと広がっていく。

「……あまいな」

でも、不思議と嫌じゃない。
むしろ、ほっとした。

疲れが滲んだ夜に、
こんな風に“気にしてくれる”人がいるだけで、
こんなにも、救われるものなんだと知る。
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