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「お弁当ひとつで、今日が特別な日に変わったんです」

「こんな風に誰かに“支えてもらう”って、
なんか、慣れてないんですよね……オレ」

「……うん。知ってるよ」

「……でも、慣れてなくても、うれしいです。
君がオレのこと考えてくれるのが、すごくあたたかくて」

「……」

「……ありがとう。ほんとに」

あなたの指にそっと触れると、
すぐに握り返してくれたその温度が、
胸の奥をゆっくり溶かしていく。

「……今日はもう、頑張らなくていいですか」

「え?」

「オレ、君のひざに頭乗せてもいいですか」

「……うん、どうぞ」

躊躇なく受け入れてくれるあなたに甘えるように、
そっと膝に頭を預けた。

服越しに感じる心音が、やけに心地よくて、
安心しすぎてしまいそうになる。

「……誰かの膝で寝るのって、こんなに気持ちいいんですね」

「ふふ、そう? じゃあまた、疲れたらいつでもどうぞ」

「もう、寝てもいいですか」

「うん」

「……でも、ちょっとだけでいいです。
……君の声、ちゃんと聞きながら寝たいから」

「……山崎さん」

「明日も頑張れるのは、君のおかげです。
……好きですよ。すごく」

そんな言葉が、するりと口をついて出た。
たぶん、今日だけは素直になれた。

いや、素直になりたいって、自分から思ったんだ。
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