このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

「体の熱より、君の手のぬくもりに甘えてしまいそうだった」

夕方、熱が少し引いた頃、
あなたが作ってくれたおかゆの湯気が、目の前にふんわりと立ちのぼった。

「……食べられそう?」

「……うん。あなたのごはん、いつもよりずっとおいしく感じます」

「風邪のときはね、ちょっと甘やかされてもいいんだよ」

「……じゃあ、もう少し甘えていいですか?」

「うん」

あなたは微笑んで、もう一度俺の髪を撫でた。

体が弱ると、心の壁も少しだけゆるくなる。
でも、それを受け止めてくれる人がそばにいるって、
なんて安心できることなんだろう。
4/5ページ
スキ