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「体の熱より、君の手のぬくもりに甘えてしまいそうだった」

朝からどうにも体が重かった。
頭がぼんやりするし、足元もふわついている。
それでも、いつも通り隊服に袖を通して、出勤しようとした……そのとき。

「……うわ、まじか」

玄関の前で、ついに視界が揺れた。
気づけば、あなたの腕に支えられて、ふらつきながらソファに倒れ込んでいた。

「山崎さん! ちょっと、顔、真っ赤……」

「だいじょうぶです。これくらい……」

「全然大丈夫じゃないよ!」

おろおろするあなたの声を、頭が熱の中でぼんやりと拾う。

(……ああ、情けない。こんな姿、見せたくなかったのに)

仕事に穴をあけるなんて――
そう思って無理を重ねていた自分が、今はとても愚かに思えた。
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