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「触れたのは、手より先に、たぶん心でした」

指先が、ほんのり震えていたのは、
自分のか、彼女のか、わからなかった。

でも、どちらでもいいと思えた。

「……あったかいね」

「……はい。あったかいです」

声に出すと、胸の奥までじんと染みていく。
心ごと、やわらかくなっていくような、そんな感覚だった。
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