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「恋が、生活の中に紛れ込んできた夜」

山崎さんも、
ほんのわずかに固まったみたいで。

だけど、すぐに、
「……冷たくなかったですか?」
と、いつもの落ち着いた声で問いかけてくれた。

「ううん。……あったかかったです」

素直に、そう答えた。

すると、彼の手がもう一度、
そっとわたしの指に触れてくる。

洗ったばかりの、すこし湿った手のひら。
そこにこぼれるようなぬくもりが伝わってきて、
今度は、離れなかった。
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