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山田コーチに弟子入りし、三年目になったところである選手のサポート役をまかされた。

「とりあえず、いいから二人とも今日は少しでもいいから面談をしてそれでも秦野が無理だと思ったら、なかったことにしなさい」

そう言って田中コーチは忙しそうに自分が受け持っているチームの方へと滑っていった

とても気まずい、宇野昌磨という選手がいるということ、田中コーチが担当しているということも昔から耳にしていたが、初対面でこれはとても分かち合えるような気がしない。

そもそも、私は選手の健康面だとか体力面だとかメンタル面だとかを大学で学んでいる途中だったわけで、選手について詳しいわけではなかった

フィギュアスケート女子なら浅田真央、フィギュアスケート男子なら織田さんとか大輔さんとか本当にその程度の知識だった。

「あの、、、秦野さんだっけ?。僕今日用事あるから、面談するなら今すぐしたいんだけど、、」

そういうと彼は、せわしなくスケートシューズの紐をリンクに寄りかかりながら解き、私を置いてリンク外にでていってしまった、私は何かをいう暇もなく彼の後をついていった
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