生者がゆく地獄めぐりの巻
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ここは天国の桃源郷内にある極楽満月。その店の店長を務めている白澤は珍しく女遊びをせずに店にいて店内には従業員である桃太郎、そして白澤の幼馴染みである神獣の黒龍、白龍がのんびりお茶をしていた。
黒「ふわぁ……あー……前からずっと思ってたけど天国ってのは暇だな」
白「何を言ってるんです?だからこそ天国でしょ」
黒「わかってっけどこうも退屈だとなー」
白澤「僕は好きだよ暇なの、女の子と話してたり遊んでたりしてたらあっという間に時間すぎちゃうけどね~」
桃「アンタは常に時間しか過ぎてないだろ」
黒「何かすっげぇ事起きねぇかな~?」
黒龍が何気なにしそんな事を言った瞬間だった
ガラ!
全員「!!?」
時松「ん?店か?」
桃「い、いらっしゃいませ?あの……」
突然大きな音で開かれた店の扉に視線を向ければそこには黒髪に橙色の瞳をもつ若い男が不思議そうな顔をして立っていた。
時松「すみません、道を間違えみたいで」
桃「そ、そうですが……ちなみにどこに行く予定だったんですか?」
時松「アカツカ区」
桃「はい?」
時松「だからアカツカ区」
桃「え、えーと……」
白澤「桃タロー君、一つ言っておくね」
桃「?」
謎の人物から発せられた謎の名前に桃太郎が困惑していると白澤がニヤニヤしながら口を開いた。
白澤「彼、臨死体験してるみたい。つまり魂が抜けてここまで来たみたいだよ」
桃「ええええええ!!?」
~数分後~
時松「つまり僕は現世で何らかの事件に巻き込まれて魂となりこの天国まで来てしまったと?」
白「はい、とても理解力が高くて助かります」
黒「つか平然としてるけど怖くないのかよ……」
あの後、話を聞けば彼の名は松野時松。今年から高校生になった少年であると聞き白龍と黒龍が天国の大まかな話をするとすんなりと納得する時松。
時松「だって事実なんですよね?」
桃「事実ですけど……普通嘘だ!ってなりませんか?」
白澤「中々特殊な子だね……」
白「それはそうとなぜこうなってしまったのか原因などの心当たりはないのですか?」
白龍にいわれ時松は思い出そうとして目をつぶる。
するとある事を思い出した。
時松「兄さん達はどこに!?」
ガクッ
黒「兄さん達って何だよ!心当たりを聞いてんだ!!」
時松「何をいう!兄さん達は僕の大切で唯一無二の存在なんだぞ!!今日だって全員で出掛けて兄さん達に危険が及ばないよう背後に気を付けふと前を向いたら車が迫っていたから僕が盾となって兄さん達を守ったんだ!!」
桃「心当たりあっさりみつかった!!」
白澤「結局交通事故にあって魂だけ来ちゃったわけね。元に戻すには体に魂をいれなきゃだけど……そこに行くには一旦地獄に行かなきゃだね」
桃「なぜ地獄に?」
白澤「たまに彼みたいな生きたまま魂だけ抜けてさ迷う霊がいるんだけど亡者じゃないから扱いが変わってくるの、その魂が帰るための扉が地獄にあるわけ」
黒「でもこいつ天国に落ちてきたじゃねぇか」
白澤「たまにいるよ」
時松「なら案内してください、僕は一刻も早く戻って兄さん達を守る義務がある」
桃「義務はいいけど周りちゃんと見てくださいね」
黒「よーし!じゃあ俺が案内してやるよ!」
白澤「う~ん、まいいんじゃない?」
白「なら私も行きます」
黒「はあ!?なんでお前が来るんだよ!!」
白「なぜ駄目なんです?」
黒「お前と一緒に行動したくないからだ!!」
白「私だって貴方といるのは嫌ですが時松さんに何かあったら申し訳ないじゃないですか」
黒「それどういう意味だ!!」
時松「桃太郎さん一緒に行きましょう」
桃「え」
黒「うぉい!!」
白「それはあんまりです」
白澤「とりあえず早く行きなよ、時松君元に戻れなくなるから……」
~そして地獄~
時松「ほぉ、これが地獄……鬼がいっぱいいるな」
黒「やっぱこれみても動じないのな」
時松「まぁ……」
白「本当に変わった人ですね」
鬼「ん?黒龍さんに白龍さんどうしてここに?」
黒「鬼灯!」
白「こんにちは鬼灯さん」
時松(鬼灯?)
鬼「こんな所で何を……!そこにいる彼はもしや生きておられます?」
黒「いや~実はな」
偶然あった鬼灯に黒龍は時松のくだりを全て語る。ふむふむと熱心に聞く鬼灯の隣では鬼灯を凝視している時松の姿が目にはいったが黒龍はあえて無視した。
黒「って事なんだ」
白「それで我々が彼をあちらへ案内するため同行していたのです」
鬼「大体の事はわかりました。それにしても時松さんでしたか?災難でしたね」
時松「すみません、これ金棒ですか?」
鬼灯の言葉を丸々無視し時松は金棒を指差して質問する。
鬼灯は珍しく驚いた表情をしていると時松はまた金棒を見ていた。
時松「とても素晴らしい武器ですね、僕も一つ欲しいです」
黒「いや欲しいって……」
白「今の現世ではあまり武器の所持されていないのでしょう?ほしいといわれても……」
鬼「時松さん貴方この金棒に興味が!?」
時松「はい、ほしいなって」
鬼「素晴らしい……ぜひ我が獄卒になってください!貴方には素質がある!!」
時松「あ、はい」
黒「だから鬼灯!そいつまだ生きてる!!お前も簡単に同意するな!!」
白(こう突っ込みがいる場合、黒龍が全て言ってくれるから助かりますよね)
この後約二時間の説得により時松は無事現世に戻れたという。
完
黒「ふわぁ……あー……前からずっと思ってたけど天国ってのは暇だな」
白「何を言ってるんです?だからこそ天国でしょ」
黒「わかってっけどこうも退屈だとなー」
白澤「僕は好きだよ暇なの、女の子と話してたり遊んでたりしてたらあっという間に時間すぎちゃうけどね~」
桃「アンタは常に時間しか過ぎてないだろ」
黒「何かすっげぇ事起きねぇかな~?」
黒龍が何気なにしそんな事を言った瞬間だった
ガラ!
全員「!!?」
時松「ん?店か?」
桃「い、いらっしゃいませ?あの……」
突然大きな音で開かれた店の扉に視線を向ければそこには黒髪に橙色の瞳をもつ若い男が不思議そうな顔をして立っていた。
時松「すみません、道を間違えみたいで」
桃「そ、そうですが……ちなみにどこに行く予定だったんですか?」
時松「アカツカ区」
桃「はい?」
時松「だからアカツカ区」
桃「え、えーと……」
白澤「桃タロー君、一つ言っておくね」
桃「?」
謎の人物から発せられた謎の名前に桃太郎が困惑していると白澤がニヤニヤしながら口を開いた。
白澤「彼、臨死体験してるみたい。つまり魂が抜けてここまで来たみたいだよ」
桃「ええええええ!!?」
~数分後~
時松「つまり僕は現世で何らかの事件に巻き込まれて魂となりこの天国まで来てしまったと?」
白「はい、とても理解力が高くて助かります」
黒「つか平然としてるけど怖くないのかよ……」
あの後、話を聞けば彼の名は松野時松。今年から高校生になった少年であると聞き白龍と黒龍が天国の大まかな話をするとすんなりと納得する時松。
時松「だって事実なんですよね?」
桃「事実ですけど……普通嘘だ!ってなりませんか?」
白澤「中々特殊な子だね……」
白「それはそうとなぜこうなってしまったのか原因などの心当たりはないのですか?」
白龍にいわれ時松は思い出そうとして目をつぶる。
するとある事を思い出した。
時松「兄さん達はどこに!?」
ガクッ
黒「兄さん達って何だよ!心当たりを聞いてんだ!!」
時松「何をいう!兄さん達は僕の大切で唯一無二の存在なんだぞ!!今日だって全員で出掛けて兄さん達に危険が及ばないよう背後に気を付けふと前を向いたら車が迫っていたから僕が盾となって兄さん達を守ったんだ!!」
桃「心当たりあっさりみつかった!!」
白澤「結局交通事故にあって魂だけ来ちゃったわけね。元に戻すには体に魂をいれなきゃだけど……そこに行くには一旦地獄に行かなきゃだね」
桃「なぜ地獄に?」
白澤「たまに彼みたいな生きたまま魂だけ抜けてさ迷う霊がいるんだけど亡者じゃないから扱いが変わってくるの、その魂が帰るための扉が地獄にあるわけ」
黒「でもこいつ天国に落ちてきたじゃねぇか」
白澤「たまにいるよ」
時松「なら案内してください、僕は一刻も早く戻って兄さん達を守る義務がある」
桃「義務はいいけど周りちゃんと見てくださいね」
黒「よーし!じゃあ俺が案内してやるよ!」
白澤「う~ん、まいいんじゃない?」
白「なら私も行きます」
黒「はあ!?なんでお前が来るんだよ!!」
白「なぜ駄目なんです?」
黒「お前と一緒に行動したくないからだ!!」
白「私だって貴方といるのは嫌ですが時松さんに何かあったら申し訳ないじゃないですか」
黒「それどういう意味だ!!」
時松「桃太郎さん一緒に行きましょう」
桃「え」
黒「うぉい!!」
白「それはあんまりです」
白澤「とりあえず早く行きなよ、時松君元に戻れなくなるから……」
~そして地獄~
時松「ほぉ、これが地獄……鬼がいっぱいいるな」
黒「やっぱこれみても動じないのな」
時松「まぁ……」
白「本当に変わった人ですね」
鬼「ん?黒龍さんに白龍さんどうしてここに?」
黒「鬼灯!」
白「こんにちは鬼灯さん」
時松(鬼灯?)
鬼「こんな所で何を……!そこにいる彼はもしや生きておられます?」
黒「いや~実はな」
偶然あった鬼灯に黒龍は時松のくだりを全て語る。ふむふむと熱心に聞く鬼灯の隣では鬼灯を凝視している時松の姿が目にはいったが黒龍はあえて無視した。
黒「って事なんだ」
白「それで我々が彼をあちらへ案内するため同行していたのです」
鬼「大体の事はわかりました。それにしても時松さんでしたか?災難でしたね」
時松「すみません、これ金棒ですか?」
鬼灯の言葉を丸々無視し時松は金棒を指差して質問する。
鬼灯は珍しく驚いた表情をしていると時松はまた金棒を見ていた。
時松「とても素晴らしい武器ですね、僕も一つ欲しいです」
黒「いや欲しいって……」
白「今の現世ではあまり武器の所持されていないのでしょう?ほしいといわれても……」
鬼「時松さん貴方この金棒に興味が!?」
時松「はい、ほしいなって」
鬼「素晴らしい……ぜひ我が獄卒になってください!貴方には素質がある!!」
時松「あ、はい」
黒「だから鬼灯!そいつまだ生きてる!!お前も簡単に同意するな!!」
白(こう突っ込みがいる場合、黒龍が全て言ってくれるから助かりますよね)
この後約二時間の説得により時松は無事現世に戻れたという。
完