地獄の鬼娘と龍
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ここは天国
その天国の中にある桃源郷という場所のさらに中にある漢方薬を扱うお店「極楽満月」は今日ものんびり営業中。
店主であり端獣の白澤、かつての英雄にして従業員である桃太郎、そして白澤の幼馴染みである黒龍、白龍の二人ものんびり過ごしていた。
桃「はぁ……平和だなぁ」
白澤「はぁ……空から女の子が降ってこないかなぁ」
桃「アンタの頭も平和だな、色んな意味で」
白澤「ちょっと桃タロー君。僕をあの地獄の一角鬼と一緒にしないでくれる?僕ジ●リマニアじゃないから」
桃「そうじゃねぇよ」
黒「でも桃太郎の気持ちもわかるぜ、天国は平和すぎて頭おかしくなっちまう」
桃「いや別にそこまで思ってないですよ」
白「たく、黒龍アナタ脳みそまでおかしくなりましたか?ちゃんと桃太郎さんの話に耳を傾けてくださいよ。ねえ桃太郎さん」
桃「頷けないような事いって話をふるの止めてくれませんか?」
黒「あ!?白龍テメェ喧嘩売ってんのか?ちょうど暇してっから相手になんぞ」
白「全くアナタという脳筋バカには困ったものですね、いいでしょう相手してやります」
桃「何で喧嘩する方向!?止めてくださいよ折角平和だなとかいってのんびりしてたのに!!」
白澤「みんないるんだったら僕女の……ちょっと用事に出てきていいかなぁ♪」
桃「止めろよ幼馴染み!つか嘘バレバレだな!!行かせないからな!!」
白澤「桃タロー君のケチ~」
桃(はぁあ……平和だったの一瞬だった……)
なぜか冒頭とは違い一気に荒れていく光景に桃太郎がため息をつく。
すると
ガラ!
桃「あ、いらっしゃいませ!ほらアンタら喧嘩やめてください!!白澤様は店から出ていかないでください!!」
白澤「はいはい」
黒「ちっ!勝負は後でつけてやる!!」
白「望む所です」
「このお店も見ない間に随分と雰囲気が変わりましたね」
桃「桔梗さん!」
白澤「やっほ~桔梗ちゃん久しぶり~♪」
黒白「「?」」
入ってきたのは黒い着物をまとい、長い紫色した髪を一つくくりにして立っている美しい少女。額には角を一本はやしその金色の瞳は極楽満月の光景を写していた。
黒「その姿は……まさか鬼灯!?」
「は?」
白「その物静かな立ち振舞いに鋭くも美しい瞳……何よりその背中に背負われているのは鬼の象徴ともいえる金棒……どうして女性になっておられるのですか!?」
「もとより女性ですけど」
黒「な!?今までは男装をしていたというのか!?何かの術か!?」
白「さすが地獄のトップに君臨する鬼神!変化の術も簡単に使いこなせるという事ですね!!」
「すみません、白澤さん、桃太郎さんこの人達全く話が通じないので何とかしてください」
白澤「ぷー!!クスクス……お、おっかしぃ!!」
桃「ガチで言ってるんですかお二人とも……」
黒「な、何だよ!何で白澤はずっと笑ってて桃太郎はドン引きしてるんだ!!?」
白「私達にもわかるように説明してください」
白澤「はぁーおもしろ……二人ともちゃんと見なよ。その子全然あの鬼畜鬼神と似てないじゃん、雰囲気は似てるかもだけど」
桃「彼女が鬼灯さんと似たような服装されてるのは鬼灯さんの娘さんだからです」
「初めまして、閻魔大王第一補佐官である鬼灯の娘桔梗と申します」
黒白「「えええーーー!!?」」
~数分後~
何とか誤解のとけた二人と共に桔梗は桃太郎が用意した椅子に座り膝に従業員の一羽であるウサギをのせて撫でながら茶を飲んでいた。
「白澤さんの幼馴染みさんでしたか」
黒「俺は黒龍!よろしくな桔梗!!」
白「私は白龍と申します、よろしくお願いします桔梗さん」
「黒龍さん、白龍さんですね。よろしくお願いします」
白澤「いや~笑った笑った!本当に面白いな二人とも!それにしても桔梗ちゃん今日は何しに?」
「今日は風邪薬を貰いにきました、風邪ではないのですがいつひいてもいいように用意しておこうと思いまして」
白澤「なるほど、じゃあ用意してくるね~」
黒「しっかし桔梗って本当に鬼灯にソックリだな!あいつにまさか娘がいたとは知らなかったぜ」
白「ご結婚されていたとは……以前お会いした時何もお聞きしなかったもので」
「まあ義理ですから」
白「っ!……申し訳ありません」
「言われなれてるので大丈夫ですよ、気にしないでください」
桃「あ、桔梗さんお薬できましたよ!!」
「ありがとうございます、桃太郎さん。確認させてもらっていいですか?」
桃「はい」
桃太郎から薬をうけとり一回袋から取り出して確認する桔梗。
その彼女の様子を黒龍、白澤、白龍の三人は眺めていた。
黒「しっかしやっぱ親子って似てくるもんなんだな、あの姿鬼灯ソックリだぜ」
白澤「あいつがそう教育したんじゃない?折角の娘なのに可哀想」
白「そうでしょうか?しっかり育ってると思いますけど……それはそうと白澤さん」
白澤「なに?」
白「アナタにはしては珍しく女性を口説きにいかないんですね。やはり鬼灯さんの子共さんだからですか?」
白澤「いや、別に桔梗ちゃんとあいつと同じには見てないし普通に可愛い子だと思うよ?でも……あいつの子だと考えると無闇に手だせなくて」
黒「お前な……」
白「まあいいんじゃないですか」
そんな会話をしているとは知らず桔梗は薬を受けとりウサギを撫でまくったという。
オマケ
「では失礼します」
黒「おう」
白「また来てください」
「はい、では……」
スタスタスタスタ
桃「ふぅ……一仕事おわ……ん?ちょっと待て……おぉい!うちの従業員さらっていくなぁああ!!」
「バレちゃいました」
白澤「……親子だねぇ」
従業員達の数をかぞえて桃太郎が叫んで立ち止まる桔梗の腕にはボーとしたままのウサギがいて彼女の動物好きの父親ソックリだと感心するのだった。
完
その天国の中にある桃源郷という場所のさらに中にある漢方薬を扱うお店「極楽満月」は今日ものんびり営業中。
店主であり端獣の白澤、かつての英雄にして従業員である桃太郎、そして白澤の幼馴染みである黒龍、白龍の二人ものんびり過ごしていた。
桃「はぁ……平和だなぁ」
白澤「はぁ……空から女の子が降ってこないかなぁ」
桃「アンタの頭も平和だな、色んな意味で」
白澤「ちょっと桃タロー君。僕をあの地獄の一角鬼と一緒にしないでくれる?僕ジ●リマニアじゃないから」
桃「そうじゃねぇよ」
黒「でも桃太郎の気持ちもわかるぜ、天国は平和すぎて頭おかしくなっちまう」
桃「いや別にそこまで思ってないですよ」
白「たく、黒龍アナタ脳みそまでおかしくなりましたか?ちゃんと桃太郎さんの話に耳を傾けてくださいよ。ねえ桃太郎さん」
桃「頷けないような事いって話をふるの止めてくれませんか?」
黒「あ!?白龍テメェ喧嘩売ってんのか?ちょうど暇してっから相手になんぞ」
白「全くアナタという脳筋バカには困ったものですね、いいでしょう相手してやります」
桃「何で喧嘩する方向!?止めてくださいよ折角平和だなとかいってのんびりしてたのに!!」
白澤「みんないるんだったら僕女の……ちょっと用事に出てきていいかなぁ♪」
桃「止めろよ幼馴染み!つか嘘バレバレだな!!行かせないからな!!」
白澤「桃タロー君のケチ~」
桃(はぁあ……平和だったの一瞬だった……)
なぜか冒頭とは違い一気に荒れていく光景に桃太郎がため息をつく。
すると
ガラ!
桃「あ、いらっしゃいませ!ほらアンタら喧嘩やめてください!!白澤様は店から出ていかないでください!!」
白澤「はいはい」
黒「ちっ!勝負は後でつけてやる!!」
白「望む所です」
「このお店も見ない間に随分と雰囲気が変わりましたね」
桃「桔梗さん!」
白澤「やっほ~桔梗ちゃん久しぶり~♪」
黒白「「?」」
入ってきたのは黒い着物をまとい、長い紫色した髪を一つくくりにして立っている美しい少女。額には角を一本はやしその金色の瞳は極楽満月の光景を写していた。
黒「その姿は……まさか鬼灯!?」
「は?」
白「その物静かな立ち振舞いに鋭くも美しい瞳……何よりその背中に背負われているのは鬼の象徴ともいえる金棒……どうして女性になっておられるのですか!?」
「もとより女性ですけど」
黒「な!?今までは男装をしていたというのか!?何かの術か!?」
白「さすが地獄のトップに君臨する鬼神!変化の術も簡単に使いこなせるという事ですね!!」
「すみません、白澤さん、桃太郎さんこの人達全く話が通じないので何とかしてください」
白澤「ぷー!!クスクス……お、おっかしぃ!!」
桃「ガチで言ってるんですかお二人とも……」
黒「な、何だよ!何で白澤はずっと笑ってて桃太郎はドン引きしてるんだ!!?」
白「私達にもわかるように説明してください」
白澤「はぁーおもしろ……二人ともちゃんと見なよ。その子全然あの鬼畜鬼神と似てないじゃん、雰囲気は似てるかもだけど」
桃「彼女が鬼灯さんと似たような服装されてるのは鬼灯さんの娘さんだからです」
「初めまして、閻魔大王第一補佐官である鬼灯の娘桔梗と申します」
黒白「「えええーーー!!?」」
~数分後~
何とか誤解のとけた二人と共に桔梗は桃太郎が用意した椅子に座り膝に従業員の一羽であるウサギをのせて撫でながら茶を飲んでいた。
「白澤さんの幼馴染みさんでしたか」
黒「俺は黒龍!よろしくな桔梗!!」
白「私は白龍と申します、よろしくお願いします桔梗さん」
「黒龍さん、白龍さんですね。よろしくお願いします」
白澤「いや~笑った笑った!本当に面白いな二人とも!それにしても桔梗ちゃん今日は何しに?」
「今日は風邪薬を貰いにきました、風邪ではないのですがいつひいてもいいように用意しておこうと思いまして」
白澤「なるほど、じゃあ用意してくるね~」
黒「しっかし桔梗って本当に鬼灯にソックリだな!あいつにまさか娘がいたとは知らなかったぜ」
白「ご結婚されていたとは……以前お会いした時何もお聞きしなかったもので」
「まあ義理ですから」
白「っ!……申し訳ありません」
「言われなれてるので大丈夫ですよ、気にしないでください」
桃「あ、桔梗さんお薬できましたよ!!」
「ありがとうございます、桃太郎さん。確認させてもらっていいですか?」
桃「はい」
桃太郎から薬をうけとり一回袋から取り出して確認する桔梗。
その彼女の様子を黒龍、白澤、白龍の三人は眺めていた。
黒「しっかしやっぱ親子って似てくるもんなんだな、あの姿鬼灯ソックリだぜ」
白澤「あいつがそう教育したんじゃない?折角の娘なのに可哀想」
白「そうでしょうか?しっかり育ってると思いますけど……それはそうと白澤さん」
白澤「なに?」
白「アナタにはしては珍しく女性を口説きにいかないんですね。やはり鬼灯さんの子共さんだからですか?」
白澤「いや、別に桔梗ちゃんとあいつと同じには見てないし普通に可愛い子だと思うよ?でも……あいつの子だと考えると無闇に手だせなくて」
黒「お前な……」
白「まあいいんじゃないですか」
そんな会話をしているとは知らず桔梗は薬を受けとりウサギを撫でまくったという。
オマケ
「では失礼します」
黒「おう」
白「また来てください」
「はい、では……」
スタスタスタスタ
桃「ふぅ……一仕事おわ……ん?ちょっと待て……おぉい!うちの従業員さらっていくなぁああ!!」
「バレちゃいました」
白澤「……親子だねぇ」
従業員達の数をかぞえて桃太郎が叫んで立ち止まる桔梗の腕にはボーとしたままのウサギがいて彼女の動物好きの父親ソックリだと感心するのだった。
完