三本の柱の巻

「”そうだ、私は強い。なぜなら、父である三本柱マンと同じくらい成長した兄弟がひとつになった三本柱マンJrはその実力も三倍だ”と言っている」



当たっていたのかまた頷く三本柱マンに
会長は得意げに笑い胸を張った



「ほーらね!!」
「会長、どこでそんな能力身につけたんだ?」
「わしだって伊達に会長を何万年もやってるわけではない。ヒーロー達の気持が分かってこそ会長なんだ」
「(顔がエヘンになってやがる)」



大ガマは心の中でまた突っ込んだ
そして会長はまた、三本柱マンの
ジェスチャーの解説に戻る



「”どうだ世直しマン!!私の強さが分かったら降伏しろ!!そうすれば命だけは助けてやる!!”」



世直しマンは言うことを聞く訳でも無く鼻で笑い言い放った



「ふっ、降伏などするか!!私のこの力でお前も倒し、宇宙は私が統一するのだ!」
「”えーい、往生際の悪い奴だ!しかたがあるまい、こうなったら…”」
「ノッてきたなオヤジ」
「させてやれよ、解説出来んの
会長だけなんだからよ」


「”これだけは使いたくなかったが…この三本の柱をこうして立てにすると……必殺の剣に早変わりだーっ!!”」



三本柱マンはヌンチャクを立てる
するとヌンチャクは光り出し
形を変えた、だが剣ではなく
弓矢に変わった



「矢じゃなくて剣じゃねーかよ!!
間違えてんじゃねーよオヤジ!!」
「ひぇ〜〜!ごめんちゃーい
もう1回チャンスをー!!」
「解説くらいちゃんとやってくれよ」




三本柱マンは弓矢を引き…
世直しマンに向ける



「”今ならまだ間に合うぞ世直しマン。降伏しろ”」
「ふっ、そんな矢に打ち抜かれる私ではない!」
「”なにおーっ!!こしゃくな、くらえーっ!!”」



会長の言葉に乗せられたのか
三本柱マンは矢を放った
その矢のスピードにヒーロー達は驚いた




「会長に乗せられて放った!!」
「すげぇ早さだ!!」
「ラッキーマンの槍を投げる速さと
同じくらいだな!!」




矢は…惜しくも世直しマンの肩の
鎧を貫き急所は外れた



「クソ、惜しい!!」
「しかし世直しマンも流石だ…急所は外した」




「ん?そ…”その矢を抜くな、世直しマン”!!」
「な、なにぃ!?」
「”その矢はわざと外しそこへ打ったのだ。それは、昔父の友であったお前への情けであり「友情の矢」だったのだ。しかしその矢さえも抜き、私に立ち向かおうとするならば「友情の矢」から「努力の矢」へと変化し、今度は確実にお前の動きを止め、次にはお前の止めを刺す!!もう悪あがきはやめろ、降伏するのだ”」

「「努力の矢!?」」
「…そういや矢の先がハートになってたな
4/5ページ
スキ