大逆転の巻

大ガマがよっちゃんの手下に潜り込んで
かれこれ1ヶ月がたった…
勝利マン達は飛田くんの修理が終わり
地球へ向かってきており、また
天才マン達も地球へ向かっていていた
その頃大ガマはと言えば…



「そこの手下210番!!そこの荷物
倉庫へ運べ!!」
「は、はい!!」
「次はそっち!!」
「了解!!」



手下としてこき使われていた
一段落し、大ガマは大きくため息を
ついて隠れてその場に座り込む




「ックソ…らっきょみつかんねーし
こき使われるしで…偵察する暇もねぇ…
どうすれば…」




既に世直しマンの城はほぼ出来上がり…
今は世直しマンの結婚式準備の
為にてんてこ舞いであった




「らっきょが見つかればみっちゃんを
助け出せるのに…さっさと見つけねぇと…」



一息つき、大ガマが立ち上がろうとしたその時



カーーンカーーン!!
ウーーーーウーーーー!!!!




「!サイレン!?」
「侵入者が来たらしい!!宇宙船に
やってきた!!」
「(!ついに来たか…!!)」




大ガマが窓から外を見ると…
飛んできていたのは飛田くんであった




「勝利マンと友情マンと努力マンだな、
恐らく駆けつけてきたのは…っとぉっ、とっ、と!!」




窓から外をのぞきこんでいたが
世直しマンと飛田くんの戦いが始まり
ミサイルやらなんやらが城にあたり
城の内部は大きくゆれ、瓦礫が落ちてくる




「派手にやってるみたいだな…っだぁ!?
こりゃあこっちのが持たねぇぞ!!」



大ガマは変身が今は出来ないため
様子を見ていたがその間瓦礫が上から
降ってくるためこれはたまらん、と
大ガマは机の下に隠れた
そしてその戦闘騒動は数分、数十分
数時間と続いた…



「(こりゃ早く変身しねぇとな…でも
らっきょがねぇとどうにも…!)」


「いやーうめーうめー」

「ん?」



その時、別の手下の声が聞こえ
大ガマそちらの方へ向く…すると
そこには…




「しかしなんでこんなとこにらっきょ
落ちてたんだろうなー?」
「なー」

「(あっ!?あれ、俺のらっきょじゃねーか!!)」



手下ふたりが美味そうにらっきょを
食べていた…しかもそのらっきょは…
自分の変身らっきょでは無いか!



「っおい!それは……、」
「(待て、それ俺のだって言っても
わかんねーな…しかし何とかして
取り返さねぇと………、そうだ!)」



少しの間悩んでいた大ガマは
いい案が浮かび、手下二人に
慌てた様子で近づいて言った



「お、おい!!何やってんだよやべぇぞ!!」
「はぁ?何が?」
「それだよそのらっきょ!!そ、それ、
世直しマン様のだぞ!食ったら殺されるぞ!!」
「ひぇええええっ!?ど、どうしよう!!」



大ガマが思いついた案とは…
らっきょを世直しマンの物と嘘をつく
事であった、食べていた手下たちは
慌ててらっきょから手を離し真っ青になった



「とりあえずこれは俺が適当に理由
付けて返しとくから……黙ってた方がいいかもな」
「そ、そうする!!ありがとう!!」
「………よし」



手下2人は慌てて逃げていき…大ガマは
無事にらっきょを取り戻し安堵した



「やっとらっきょを取り戻せたぜ、
さて状況はどうなって……って、はぁ!?
捕まってる!?」



長い間隠れていたが揺れや瓦礫も
ようやく収まりらっきょも取り戻し
大ガマは様子を見ると…なんと、
後から駆けつけた天才マンや
スーパースターマン、そして
勝利マン友情マン、会長は
しめしめリングに捕まってしまっていて…
世直しマンに連行されるところだった



「マジかよ…………俺がモタモタしてる
間に…早く助け出さねぇと、でもあいつ
捕らえてどうするんだ…?」



大ガマは捉えられたヒーローたちは
どうなるのかを知るためにに近くにいた
手下に聞くことにした




「な、なぁ捕らえられたヒーロー達って
どうなるんだ?」
「お前聞いてなかったの?3日後に
公開処刑されるんだよ、結婚式の日にな」
「…3日後か…ありがとな」



公開処刑日を聞いた大ガマは
どうするかを悩み…策をねり始める




「…3日後か…今助けてもいいんだが…
まずあのリングどうやって壊すんだ?
…それに城内部で戦いが始まれば
世直しマンに脅されて働かされてる
地球人の手下共も巻き込まれる…
…何より手下の人数が多い、不利だ…」



ブツブツと呟きながら
らっきょを取りだしどうするかを考える



「…どーーーすっかな…」
「おーいそこの手下!!」
「?え、俺?」
「そうそう!お前、3日後の
ヒーロー処刑人に選ばれたからな!!」



後ろから声をかけられ、
背中にらっきょを隠して対応する
どうやら大ガマは当日の処刑人に
選ばれたらしい



「前日、処刑用の銃整備を忘れるなよ!」
「え?あ…」

「………………(!!そうだ!!)」



当日の処刑人に選ばれた
銃整備担当、の言葉に大ガマは
はっとした顔を見せると
満面の笑みで頷いた



「了解しましたー!!」
「じゃあ頼んだ」



そして手下がいなくなると大ガマは
作戦を口に出しおさらいする




「3日後が一か八かの救出のチャンスだ!!
前日に変身しておいて……銃の弾を
俺の以外全部抜いておこう………うし、
これで行くか!!」



そしてその時は来た…
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