恐怖の世界の巻

「(‥‥‥あれ、俺‥‥あ、そうだ
世直しマンに気絶させられて‥)」


しばらく世直しマンに連れられ
飛ぶこと数時間‥大ガマは
眼を開け、横目で世直しマンを見た



「よし、地球についたぞ」
「(ち、きゅう?なんで)」
「ここが私の拠点となる‥ふふふ」
「(何っ!?)」



大ガマは世直しマンのその野望に
目を見開いた
地球を拠点に?となると‥



「(こいつ、マジで宇宙征服にかかる
つもりか‥!?このまま捕まれば
やばい‥!!)」



何とかせねば、と大ガマは頭を
悩ますがその時あることに気がついた



「(‥腕の力、少し弱まってる?)」



そう、自分の腕を掴む世直しマンの
手の力が弱まっているのだ
自分がまだ気絶していると思い
油断しているのだということに
気がついた




「(‥逃げるならば今だ)」



世直しマンは地面に折りたたんと
下降していく‥‥‥
よくタイミングを見計らい‥




「(今だ!!)」

「ッオラァ!!!」
「ぐっ!何っ!?」




勢いよく世直しマンを蹴り飛ばして
腕を振り解き、大ガマはそのまま
重力に従い下の方へと落ちていく
世直しマンは舌打ちをひとつすると
大ガマの方を見下ろした




「己ラッキーマン!!意識を取り戻していたか!!待て!!」
「っ、と!!」



空中で一回転して大ガマは街に降り立った‥その時、ぼふん!と音が聞こえると
同時に煙が上がり、その煙が大ガマを
包み込み‥煙が晴れると



「‥ん?元に戻った」



返信が解け、元の追手内洋一の姿に
戻っていた
姿が元に戻った大ガマは電柱に身を
隠して上空の世直しマンを見やる



「ラッキーマン!!どこへいった!!
逃げたか‥くっ、私とした事が」
「‥あ、よく考えたらあいつ人間の姿の
俺の事知らないんじゃねぇか‥?
ラッキー」



姿が元に戻ったおかげで世直しマンからは
逃れられたが問題はこれからだ



「さてと‥‥どうするか‥俺1人で
あいつを倒すのがいいんだろうが‥
一人で突っ込んでいってやられたら
意味がねぇ、勝利マン達と合流してから
挑んだ方がいい‥‥」



だがしかしここで問題点がひとつ



「その間どうするかだ‥世直しマンは
人間体の俺を知らない、つまり今の
姿ならばあいつに見つからずに忍べる
変身すればすぐに見つかっちまう‥
勝利マンたちが来るまで人間体で
潜んでいなきゃ行けねぇんだが‥ん?」



どうするか‥と悩んでいると
ふと上から影が刺し大ガマは
上を見上げると、思わず叫んだ
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