新たな武器の巻

「っくらえぇぇぇーーーっ!!!!」


茶柱サーベルの先を向け、大ガマは
一直線に世直しマンの心臓を突かんと
突進していくが…



「ふん!!」
「っぐ!?」



バシッ!!という音を立てて大ガマの手
から茶柱サーベルを弾き、茶柱サーベルは
どこかへ飛んでいってしまった
まだだ、と大ガマは鎌首をもたげる



「大ガマ………変化の術!!!」



髪を大きく振り回して世直しマンに
当てんと攻撃を仕掛けるが
世直しマンはスイスイと避けていき…
大ガマは舌打ちをした



「はぁっ………はぁっ…!!」
「どうしたラッキーマンもう終わりか?」
「…まだだ…!!ラッキー、パンチ!!!」



拳を握りパンチを世直しマンに
攻撃を仕掛けるが…世直しマンは
ひらりと交わしてしまい
大ガマは世直しマンの元を振り向く



「っチクショウ!!」
「ふふふ、ラッキーもつきたかラッキーマン」
「んな訳……あ?なんじゃこりゃ」



悔しげに唇を噛む大ガマがふと、自分が
無意識に何かを握っていることに気がつき
手の中を開いてみると…




「…読心マシーン…?これを身につけて
いると心が読める…だぁ?」
「何っ!?し、しまった!!懐から…」



そう、大ガマがパンチをした際に
世直しマンが懐から落とし…大ガマが
無意識に掴んだものだったのだ




「出た!!ラッキーだ!!」
「これで世直しマンはもう心を読めないぞ!!」
「………おい!これ持ってろ!!」



大ガマは読心マシーンをヒーロー達の元へ投げ…




「よーし!!この読心マシーンは
スーパースターマンが預かったー!」
「なんっっでテメーが預かるんだ!!
私によこせ!!」




スーパースターマンが預かったのを
見ると…大ガマはニヤリと笑った



「こっちにも勝機が出始めたみたいだな
?」
「しかしお前がどう逆転するつもりだ?ラッキーマン…」
「っ…」



大ガマはぐ、と歯噛みする
必殺技も避けられ…自分の持てる技は
ほとんど避けられ武器もどこかへ飛んでった



「(…こんな時に、俺が使ってた槍があったら…)」



大ガマが大将になる前、大ガマは
槍を愛用していた…
その槍があれば、と深く思った




「(ちくしょう、何か策は……)」




そう悩んでいた大ガマの頭に…
ふっ、とある窮地を脱する
”技”が降りてきた



「………!!」



自分の影を見下ろし、目に入ったのは
風にたなびく長いハチマキ
そのハチマキに手を当てて…大ガマは
ニヤリと笑った




「新必殺技…思いついちまったもんね!!」



しかし作動するのか?と大ガマは
「大吉」部分が光るハチマキに手をやった
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