ヒーローに戻る!の巻

前回、天才マンに勝った大ガマ!
大ガマが勝った事でヒーローチームの
勝利が確定し、よっちゃんとの
戦闘が決まったのだった!


「おいおいあの天才に勝っちまったぜ
ラッキーでだけどな!」
「いいやラッキーだけでは無い!
彼の戦闘経験や実力のおかげだ!
連れてきてよかった‥!」


実力だけではなく、ラッキーも生きていたのだ‥
そのラッキーとは天才マンが
「最高に苦しい殺し方」にこだわり
大ガマにカッ!を使わなかったことである
いくらカッ!!を使われていたら大ガマでも‥やられていた



「そうだな、あのカッ!!をやられてた、ら……!!こうしてる場合じゃあねぇ!!」


そう話していた大ガマはハッ!と気がついた
ようにして顔を上げて振り向くと未だに
水を大量に飲み込んで転がった天才マンに駆け寄った



「おっと!?ラッキーマンが天才マンに駆け寄ったー!」
「きっとトドメを指すつもりですねーはい」
「おぉ!その立場私が変わろう!!」


そう騒ぐ実況やスーパースターマンの
言葉を無視して大ガマは天才マンの
体をまさぐると‥



「‥水を飲み込んだ場合、確か‥腹を押すんだったな!!」



水を飲み込み膨れた天才マンの腹を押して
やると天才マンは大量の水を吐き出した
大ガマがまさか天才マンを助けたことに
全員驚いた



「おぉーー!!ラッキーマン!天才マンの
腹を押して水を出してやった!!」
「ゲホッ、ゴホッ!」
「よいっしょ…意識はあるか?‥俺の指正常に見えるか?」
「…は?ら、ラッキーマン…!?」


目を覚まし意識を取り戻した天才マンの
視界に拡がったのは…自分を抱き起こし
心配する様子の大ガマだった
何故、命を奪い殺そうとした自分を…



「良かった、意識もしっかりしてる‥もう
大丈夫そうだな!殴ったとこは?」
「…………」

「(ら、ラッキーマン…な…何故だ!お前を
殺そうとした私をなぜ助けてくれたのだ…)」



大ガマの手から離れて起きて立ち上がると
天才マンは大ガマを真っ直ぐに見る‥



「…ありがとう、ラッキーマン」
「え?あー‥気にすんなよ、敵だろうが
何だろうが死にそうになってる奴が居たら
助けるのがヒーローだろ?」
「!!」



にっ、と笑ってそう答えた大ガマに
天才マンは目を見開いて驚いた
‥なぜ、何故そこまで言えるのだ‥!
1/4ページ
スキ