残忍!最も苦しい殺し方の巻

「(な、んとかしねぇとな……しかしどうすれば…!!)」


大ガマが目線をやったのは
四肢の自由を奪う枷
…これさえなければ!!


「(くすぐ、られ……ち、からが…抜けてく…!!力が…入れられねぇ…!!)」



くすぐられてさえ居なければこんな
枷、と怒りともどかしさが大ガマの
心の中を回る…金魚鉢の前に立つ
大ガマの視点から見たら水に揺れる
天才マンの姿…



「(ふざけんな、勘違いで殺されて…
しかも水で殺されてたまっか!!)」



自分が勝たねば努力や勝利マンの
苦労は水の泡!!
負ける訳には行かない!!
大ガマは歯を食いしばり…
必死に脳内で

「擽られてなんかいない」
「擽る手など存在しない!!」

と言い聞かせて…腕と足に力を込めた



「ゴボッ…ゴボゴボォォォォォ!!!!!」

「ん!?」
「おおっ!?ラッキーマンが!!」
「おーっと!ラッキーマンが
死刑台の中で力を入れ始めた!!
まさか枷を壊す気かー!?」



死刑台の中であがく大ガマに
天才マンは鼻を鳴らして大ガマを睨む



「ふっ、愚かな…お前がいくら力んだ所で枷は外れん!!死が近づくだけだ」
「ガボッ…!!ガボォォォォォ!!!!」



そんな天才マンを鋭い眼光で睨みつけながら
大ガマは力を入れて枷を壊さんと腕と
足を動かす…と!!


ビキッ!!バキ!!


「な、なにっ!?」
「あぁー!!死刑台の十字架部分にヒビが入った!!!!」



死刑台の十字架部分にヒビが入り
天才マンはまさか、と冷や汗を垂らし
死刑台に近づく…!!




ビキ、ビシビシ…!!

バキャァッ!!!



「(うぉらぁぁぁぁぁぁ!!!!!)」



とうとう大ガマの馬鹿力に枷が付いた
死刑台の十字架部分が壊れ…!!
四肢が解放された大ガマは目を見開かせ
ガラスに近づき、ガラスを割るのかと思いきや…



「(よっ、こら……しょぉぉぉ!!!)」



金魚鉢を前に押し始め…金魚鉢は
傾き、水を零しながら逆さにならんと
ひっくり返り…



「なっ!?」



天才マンの方へとひっくり返って
天才マンを巻き込んだのだ!!
2人は共に水に沈む!



「ガボッ、ガホッ!?」
「おおおぉ!ラッキーマンが天才マンを
巻き込んだ!!」



もうダメだ、と思っていたが
これは逆転するかもしれないと
会長とスーパースターマンは
拳を握った
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