激突!天才マンvs大ガマの巻

「ラッキーマンまたもや天才マンをぶっ倒したー!!」
「実力とラッキーですねーはい、よく
あの状況で逆転出来たもんですはい」


ワーワーと賞賛する声や黄色い声に
包まれ手を振る大ガマ…
そちらに目をやっていたため
ゆらり、と天才マンが立ち上がった事に
気づいたのは少し遅かった



「ん!?まぁーたやる気か!?」



そう睨みつけたが、天才マンの顔には
また冷静さが戻っていた



「(いかんいかん…この天才としたことが
我を忘れて、それを手に攻撃を受けるとは…)」



この痛む体と顔の分はやり返す
天才マンは一つの策を思いついた



「…ラッキーマン、私をあんな目に合わせたのはお前が初めてだ…あんたの実力は確かだ」
「なんだいきなり」
「そこでだ」


天才マンはポケットから月と星がモチーフの
ペンダントを取りだした



「その健闘を称えてこのペンダントをやろう」
「はぁぁ?」


襲いかかってきたかと思えば今度は
賞賛を称えてペンダントをやるなどと
言い出した敵に大ガマは眉をしかめる
どう見ても罠だ



「阿呆か、んなもんいらね…………ぇ…」



いらない、と言おうとしたがゆらゆらと
揺れるペンダントを見ていた大ガマは
眠気に襲われ、瞼が重くなりはじめる



「(……ち、がう…これは…奴の作戦だ……
これはもしかして、催眠…じゅ…)」

「いかんラッキーマン!!あれは催眠術だ!!」



会長の叫び声も虚しく
大ガマは催眠術にかかって眠ってしまった



「…グー…」
「ああっ遅かった!!!立ったまま寝てる!!」
「ふふふ天才が頭を使えばこんなもんだ…
よくも私のこの顔と体にダメージを負わせて
くれたな…これでようやくお前を死刑台に
セットできる」



今度はリモコンを取り出し、ボタンを押す



「いでよ!!死刑台!!」



ボタンを押すと下から金魚鉢の様な
死刑台が現れ、大ガマを死刑台にセットすると
天才マンは声高らかに叫んだ



「よく見ていろ!!これがラッキーマンのとっても悲惨な最後だ!!!」




天才マンの罠にかかった大ガマ!!
起きろ大ガマ!!お前が倒されれば
宇宙は!!
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