激突!天才マンvs大ガマの巻

「ラッキーマン、私は天才だから
当然ながらお前の事は知っている…
お前がどのような攻撃を行うか
そしてどのような防御を行うか」
「……だったらどうした」
「……そして、お前の弱点も!!私は知っている!!」
「!!」


ラッキーマンの弱点
その言葉に会場もヒーローチーム…
会長とスーパースターマンも騒いだ



「ラッキーマンの弱点!?そんな物があるのか!?
…か、彼はバリアのようなシールドが貼れる
そして強い、どこに弱点が…!」
「ラッキーが無くなることなんじゃねぇの?」



前髪を指で解きながら天才マンは
言葉を続ける…



「ラッキーが無くなる事…それも1つだが
ラッキーが無くなったとしてもお前は
大してダメージを負わない、それは何故か?
それはお前が『実力もあり宇宙一ついてついてつきまくるヒーロー』だから」
「…………」

「……お前の技の属性は水……水は電気を
よく通す、そう!!お前の弱点!!それは





電気!!そして雷だ!!
「っぐ!!」



ズバリ弱点属性を当てられて…
大ガマは表情を強ばらせて
肩を跳ねさせ、汗を垂らし…
ピンチの予感を察した

そう、大ガマは…雷に弱いのだ

雷は彼の体に強いダメージを与える!!



「まずお前からラッキーを奪い動けなくして電気で攻撃をし弱った所で…
最高に苦しんで死んでもらう!
…そして私は天才だからさっきの飛行船の部品でこんなふたつのメカを作ってしまった…」
「なんだ………!!それは、小さな雨雲どんどん君!?…とそりゃあなんだ」



さし伸ばされた天才マンの掌にあったのは…
いつの日か最強男爵が使った小さい雨雲どんどんくんと…
何やらマジックハンドと不審者用さすまた
が合体したような形のメカがあった



「天才が作ればこんなに小さくても
充分威力を発揮する…まずは
雨雲どんどん君スイッチオン!」
「うぉっ!!」


天才マンが雨雲どんどんくんのスイッチを
いれれば、たちまち雲が出てきて
幸運の星を隠し、大ガマのハチマキの
文字が『大凶』になりコスチュームの
色が黒くなってしまった



「そしてラッキーを奪った次は…
このマジックハンドを使い…こうだ!!」



ガッ!!!



「っぐわっ!?」



巨大マジックハンドを構え、
マジックハンド伸ばすと大ガマの体を
ガッシリ!!と捕らえて動けなくさせたのだ!


「っぐ…動けねぇ…!」



大ガマは捕らえられ…腕もマジックハンド
のワームに捕らえられたせいでシールドを
貼ることも出来ない!
…だが、と大ガマはワームを睨みつけて
力を込める



「こんなもん!!ぶっ壊して…!」
「させるか」



バリバリバリバリバチバチィ!!!



「ぐぁぁぁぁあっ!!!」



天才マンがマジックハンドの手元のボタンを
押すと強い電撃が流れ、大ガマの体を走り
大ガマは電撃の痛みと痺れと熱さに絶叫する!


「「あぁっ!!」」
「ふっ…これはただお前を拘束する
道具じゃあない…これはエレキマジック
ハンド、拘束し電撃攻撃を与える物だ」
「っく……ぅぐ……ふ、ふふ…だ、けどよぉ
金髪兄ちゃんよォ……俺様を、なめんなよ」
「何?」



大ガマが不敵に笑う様子に天才マンは
不快そうに眉をしかめた



「この…ゴーケツタンクを舐めんじゃねぇ……!!
俺はなぁ、スタミナとタフさが長所なんだよ…!!」
「だが、弱点の電気にいつまで耐えられるかな?」




バチバチバリバリバリバリィ!!!




「っあ”ぁぁぁぁぁぁっ!!!ゔァァァァッ!!!」
「ふふふ…!ラッキーマン、いい光景だな…お前が電撃で意識を失った時!
最高に苦しい殺し方で殺してやる…!」
「っが…ァ、」



大ガマの悲痛の悲鳴に会場の観客は
あまりに刺激が強い光景に
思わず耳を抑えて目を閉じた
そしてがくり、と頭が項垂れ気を失った
大ガマに天才マンは勝利を確信しニヤリと笑う


…しかし!



「……っ、ん?………はっ…」
「な、何っ!?」
「なんか…力が、湧いてきたぜ…?」



気を失ったはずの大ガマが…目を覚まして
頭を上げた!!彼の頭に巻かれた鉢巻の
文字は大吉に戻っている!!



「な、何ーっ!?そんなはずは…何故なんだ!!
この天才にもわからん…!」


これで大ガマは意識を失うはずだと
計算していた天才マンはその原因が分からずに焦った…
その秘密は、彼の後ろにあった
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