親指グンジョーの正体の巻

抜けないように手で掴んでも
死ぬのが伸びるだけでどうしようもないが‥!?


「(私が油断したばかりに‥!しかし、
私は負ける訳には行かないのだ!
これは兄さんと私対!鋼鉄マンと
パワーマンの戦いだ‥ここで負ければ!!)」


勝利マンも負けたことになるのだ
これは負けては行けない戦い!!


「兄さんは‥勝利マンは無敗のヒーロー、
勝利マンは負けては行けないのだ!

勝利マンは‥絶対に‥勝ーーーつ!!!」



そう叫ぶと努力マンは空高く飛び上がった!
何をするのかと思えばものすごい勢いで 戻ってくる、戻ってくる努力マンの顔は‥



「!!」



目とまゆが吊り上がり‥
その表情はまるで‥!



「‥似てやがるぜ‥勝利マンに!」



兄である勝利マン瓜二つであった‥
そして努力マンはすごい勢いで降りると
鋼鉄マンを引き抜いて‥
下にあった自分の下駄に突き刺した!!



「ぐっ、動けない‥!」
「‥そうか、下駄にさせば60tの重さで
鋼鉄マンは動けない‥鋼鉄マンは
パワーマンがいなければ‥武器を使うものが
いなければパワーはないって訳だ」
「だ、だが努力マンが!!」



どうするのかと努力マンを見ていると
努力マンはふと自分の頭に手をやり‥
自分で自分に輸血をし始めた!!


「‥あれ取れんのか」



もしかしたら勝利マンの表彰台とか
友情マンのハートとかも取れたりするのかと
疑問に思う大ガマであった



「‥相手の息の根を止めるまでは勝負は
ついていない、そうだったね兄さん」


努力マンは自分の瞳に熱をこめ‥



「暑苦し、顔面‥ファイヤァァァァァ!!!」
「ぎゃぁぁぉぁぉ!!!」



鋼鉄マンは努力マンの顔面ファイヤーで
ドロドロにとけ‥今度こそふたりの勝利と
終わったのだ!!



「努力!!良かった!!やったな!!」
「し、師匠‥」



自分の師に微笑むと次はグンジョーの方を見た



「と‥ところで審判次は相手の主将とだな?」
「ああそうだがまだやる気なのか!?」
「ということは相手も一人だから
こっちも一人で行くことになるな?」
「うむ」
「‥よかった‥」



勝った、5人中4人に勝ったのだ
だが自分は兄の手を借りて勝つのがやっと
であった、と努力マンはふっと笑い
その場に倒れ込んだ



「努力マン!!」
「大丈夫か努力マン!!」
「し、師匠‥未熟な私にはここまでが
精一杯です‥あと、は、友情兄さんと
師匠にお任せします‥」
「おう任せとけ!!次は俺の番、俺が
主将と戦うからな!!」
「ふっ」
「‥だからお前は休め、よくやった‥」
「有り難き、幸せ‥」



大ガマは努力マンを勝利マンの隣に
寝かせると努力マンは兄の隣で
ぐっすりと眠り始めた
‥豪快ないびきをかいて



「‥さぁーてと!!俺とバトルと行こうじゃねぇのグンジョーちゃんよぉ!!」
「ふっ、私に勝てると思っているのか」

「馬鹿にすんなよ?俺様は運と実力を
兼ね揃えたヒーロー!ラッキーマンだぜ?必ず勝つ!!」



グンジョーに飛びかかろうとした、その時!



「ラッキー様ーーー!!」
「んあ?」
「ラッキー様ー!お頑張りになってー!
見代、はるばる地球から見に来たのよー!」
「へ!?みっちゃん!?なんで!?」


上からよく聞き覚えのある声が聞こえて
辺りを見回して上を見ると‥なんと
そこには不細工な宇宙船が浮かんでおり、
みっちゃんがそこから顔をのぞかせていた!!



「お、おう!!今から倒してやんよ!!」
「きゃーラッキー様!今から行きますわー!」


そう言ってみっちゃんが引っ込んですぐ‥



ドーーーン!!!!!




「うおっ!?爆発しやがった!!」



宇宙船が爆発して観客に真っ逆さまに降ってきた!!
みっちゃん達はパラシュートで脱出したが‥
このままでは観客が危ない!!



「!!やべぇ!!させるかよ!!」



大ガマは勢いよく地面を蹴り上げて
宇宙船の元へと飛んでゆくと‥





「”大ガマ変化の術!!”」



必殺技を宇宙船に繰り出して
観客席から宇宙船が落下する方向を
変えたのだ!!
そしてその宇宙船は‥



「なにっ!?」



大きな音を立てて親指グンジョーの上へと
落下して親指グンジョーを押し潰した!!



「あ?あ、ラッキー潰しちまったぜ」
「きゃー!さすがラッキー様!」
「す、凄すぎるぞラッキーマン!!
戦わずして勝ってしまったそこまで強いか
ラッキーマン!!」
「この勝負ラッキーマンの‥」



大ガマの勝利宣言が行われそうに
なった、その時!



「待てコラーーーー!!」
「!?」

「まだこの戦いは終わってない」



宇宙船の下から親指グンジョーの
声が聞こえ‥
宇宙船から眩い光が発射された!!


「ぐわっ!?なんだ!!」



大ガマが目をつぶっている間に
あの巨大な宇宙船は消え去り、そこには
無傷の親指グンジョーの姿が!



「私は指レンジャーの主将だぞ
そんなに簡単にやられるか!大体‥
私が死んだら私推しの作者と
私とラッキーマンが戦うのを
楽しみにしていた読者の気持ちは
どうなってしまうのだーーー!!!」



だからいちいちメタい事を言うな


指レンジャースーツを脱ぎ捨てて
現れたのは‥!!



「は、はぁ?え?」


今までとは違う敵の容姿に大ガマが
目をぱちくりとさせて呆然とさせた
彼の本当の正体は!!




「ふっ、私の名は天才マン」
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