薬指イエローvs勝利マンの巻

勝利マンの体をスライムマンが覆い
もう2分がたった…勝利マンは
苦しげに顔を歪め、その顔色は青く
染まっており…



「兄さん…!」
「ふふふ持ってもあと1分がいい所だ!」
「スライムマンの野郎、手と足の部分を固くして動けないようにしてやがる…このままじゃ」

「いや、まだわからん兄さんの勝利への
執念が残っていれば…ちょうどこんな状態から奇跡の大逆転をしたことがある」


「「!?」」



なんと、勝利マンはこんな状況下でも
1度生還し勝ったことがあるのだという
友情マンはその話を語り出した…
氷河星のアイスマンと戦った際だ
アイスマンは全宇宙を氷漬けにして
しまおうと考えていた身も心も冷たいヤツだった

友情マンと勝利マンは倒しに向かったが
友情マンは氷つけにされてしまい
勝利マンも半分を氷漬けにされて
吹雪いており姿も見えずもうダメだと
思った際だった…



「くっそ〜、負けてたまるか!!」



勝利マンは背中から愛用している
トンカツ用極上油を取り出すと
体に被り体に火をつけてアイスマンに
抱きつき溶かして勝った………

のだが、勝利マンも全身大火傷で
生死の境を1週間さまよった



「し、死んだら引き分け…俺が助かれば俺の勝ちだ…」



何度もそう唸って呟き、勝利への執念で
勝利マンは助かったのだという



「…そこまでして勝つか、あいつは」
「兄さんはいつも言っているよ死んでも
負けるもんか…勝つためなら自分の命の
事なんて考えないのだ、その執念が
残っていれば!!」



だが今回は手も足も動かない…
どうしようもない、そう思った時だった



「後30秒、ふふふ…」
「(……………いけ、勝利くん!!)」



勝利マンはその時、頭の上に目をやり
上の人形…ではなく小さい宇宙人に
指示を出した、彼の名前はかつとしくん
勝利マンの分身でちょっと内気な
プリティボーイなのだ!!



「(ええー!?僕っすか!?僕がやるんすか!?)」
「(そうだ俺は動けん、お前なら
スライムを通って移動ができる、
このままじゃ最期だ、やれ!)」
「(そ、そんなこと言ったって死んでも…)」
「(このままじゃどうせ死ぬ!!一か八かやるしかねぇだろ!!グダグダ言ってねーで早くやれ!!こっちは苦しいんだてめぇ!)」


勝利くんは渋々、と言った様子で
勝利マンの頭の上から降りて移動を
初め…大ガマがその様子に気がついた



「あ?今頭の上の人形が動いたぞ」
「何!?」
「(に、兄さんついに勝利くんを使うのか!?)」
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