薬指イエローvs勝利マンの巻

相手の薬指イエローに勝利マンは
次々にパンチの乱れ打ちを体に
お見舞いしていくが‥相手はケロりと
しておりダメージを負っている様子はない!


「‥‥どうなって‥‥ん?」


その時、大ガマの目はきちんと捉えた
勝利マンの拳が薬指イエローの中に
入っていくのを!!!



「!!おい、今薬指イエローの中に勝利マンのパンチが入っていかなかったか!?」
「私も見ました!!目の錯覚なんかじゃない!全て体の中に入っていっている!!」
「やつの体はゼリー状なんだ!!」

「ふふふその通り、俺はスライムマンなのよ〜!!」

「(ゼリー状、手が体に入るだけ‥‥)」



相手の名前判明 名前はゼリーマン‥
ではなくスライムマン、彼に打撃は
通じない‥ならばどうする?と
勝利マンは頭を悩ませる‥



「ならば今度はこっちから行くぞ!!スライムパーンチ!!」



ビヨーン、と伸びるパンチを勝利マンは
咄嗟に避けてパンチは横を素通りした



「お前のパンチが伸びることくらい
お見通しだ、それにスピードマンの
速さに比べたら‥‥っぐ!?うっ‥!」



だが、スライムマンの空振りした
腕‥パンチが勝利マンの首に
巻き付き締め付けた!!



「ふふふパンチが巻き付くことは予想出来なかったようだな‥」
「勝利マン‥!」
「(何をやっているんだ‥あれくらいいつもの兄さんなら予想できるだろうに、兄さんらしくない‥!!)」


巻きついた腕はどんどん固くなってゆく‥


「ふふふ俺の体は自分の意思で硬さも変えることができるのだ、お前に巻きついたその部分は絶対に引きちぎれん」



息ができなくなってゆく勝利マンは
とうとう膝をつき‥その様子を見た
会長が真っ青になり慌てた



「ああ〜もうダメだ〜!!!」
「いや、兄さんはやられながらも
何気なく少しづつ近づいている‥
なにかする気なのかもしれん」
「まさかあの状態で!?」
「何をする気だってんだ‥‥」


勝利マンはふと後ろに手をやると‥
拳を握り‥‥



「ビクトリィ‥パンチ‥!」


ずぶ、とスライムマンの体にパンチを
かました‥がスライムマンには聞いていない



「ぶわっはっはっは!バカかそんなことしても無駄だと言っているだろ!」
「く、くく‥スライムマン、俺の勝ちだ、」
「!!貴様まだそんなこと言っているのか!!死ぬのはお前だ!」


息ができなくなり真っ青になりながらも
勝利マンは笑みを浮かべていた‥


「俺はお前と握手した時からお前の正体を
見破っていた‥‥」



正体が分かっていながらなぜ無駄な
攻撃を続けたのか?それは考えて
いたからである‥スライムマンの
倒し方を‥



「このパンチを打つために近づきたかったのさ‥」
「だからこんなパンチ痛くも痒くもねぇって言ってんだろうが!!」
「これでもか!!!」


すっ、と勝利マンがスライムマンの体から
手を引き抜く‥その時手に握っていた
物を体の中に残した、体の中にあったのは‥
ダイナマイト!!



「げげーーーー!!!!」
「あぁ!!スライムマンの腹の中にダイナマイトー!!!」
「背中の凶器入れからダイナマイトを!!」
「背中凶器入れになってんのかよ便利だなおい」
「(そういえば栓抜きもあそこから‥)」



にっ、と笑いながら指を3本立てる



「爆発3秒前」
「なに!は、早く腹から‥!!」
「!!(馬鹿め焦って俺から手を離しやがった!)」



ダイナマイトを取り出すために焦って
勝利マンから手を離したスライムマン
その隙に転がり試合台の外へと避難したと
同時に‥




ズガァァァァアン!!



スライムマンが爆発してバラバラになったのだった


「パンチやキックがダメなら、って訳か‥」
「今回はちょっとハラハラしたぜ兄さん‥」
「この勝負、勝利マンの‥」



勝ち

そう思っていたのだが‥!?



「待ちなーーーー!!!」
「えっ!?」
「だ、誰だ!!」


気づいていなかった
バラバラになったスライムマンが
ヒタヒタ‥と勝利マンの足へと集まっているのを!!



「あぁっ、兄さん足!!」
「何!?な、なんだこれは!!」


下を見れば‥そこにはスライムが勝利マンの
足に集まり‥徐々に勝利マンを包むようにして
一体化しているではないか!!



「何だはないだろ俺だよスライムマン、俺はバラバラになってもこうして元通りなの」


そして勝利マンの体を完全におおってしまった!!



「ふふふこれでお前は息ができんこのまま窒息するのだ‥」
「あぁっ!!なんてこった、スライムならバラバラにしても戻るんじゃねぇか!!
クソ、あいつは不死身かよ!!どうしろってんだ!!」
「なんで〜勝ったとと思ったのにー!!」
「「兄さん‥!」」


勝利マン、危うし!!
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