先鋒は誰?の巻

「表だ、俺の勝ちだな」
「(な、何故だ確かに見たのに!!)」


何度も勝利マンのイカサマを見抜いたが
結果は……勝利マンの勝ち
わざと見えるようにコインを見えるように
コインを受けて右手を外す際に
コインの表面に貼ったシールを挟んで
剥がしたのだ…!



「そ、そんなことをしてまで勝って嬉しいのか!」
「まだわからんのか!!何故わざわざ
種明かしをしてやったと思ってる!!
さっきお前さ偉そうに言ってたな
勝負は正々堂々と行うものだと…甘いんだよお前は!!これがコインの裏表だからいい!模試実践ならやられてたぞ!!」
「っ!!」
「敵が正々堂々やってくれると思ってんのか!!!」


そう 相手は極悪宇宙人である
自分がやられそうになれば人質を取ったり
してくる卑劣な事をしてくるのは…目に見えているのだ



「笑わせるな!!勝負はかっこじゃねーー!!
どんな手を使っても勝たなきゃ行けねぇ!
ましてや宇宙の平和を守るヒーローならな!!」
「〜…!!」


努力マンは最もなその意見に黙りこみ
気付かされて俯き…大ガマもその勝利マン
の意見に頷き続いた


「勝利マンの言うことも最もだな、
場所がヒーロー同士の手合わせや
トーナメントなら正々堂々やんなきゃ行けねぇ
だが相手が極悪宇宙人の実践ならんな事
言ってたら隙つかれてやられちまうだろうよ」

「ラッキーマン…」
「し、師匠…」
「だろう?安心しろ俺が先に戦うからあまちゃんのお前の出る幕は無い、という訳だ俺が次鋒な」
「……」


ピン、とコインを飛ばす勝利マンの
心の心境は大ガマには分かっていた
…冷たいように見えるがその真実は
可愛い弟を危険な目には合わせぬという
弟は知らぬ兄の思い…



「ではスーパースターマンの次に勝利マン…その次に努力マン、残りの2人は?」
「ほんじゃあ俺が副将になるぜ、いいかい友情マン」
「友に好きな順番を譲るよ」
「よし!!これでヒーローチームも決まったな!!」



先鋒 スーパースターマン
「全部倒して目立ってやるぜー!!」

次鋒 勝利マン
「スーパースターマンが負けて5人に俺が勝つ、努力には譲らん!!」

中堅 努力マン
「…………………」

副将 ラッキーマン
「運と実力と守りの俺に任せな」

主将 友情マン
「ここならば回ってこないだろう、
私はなるべく戦いたくないからな…」




「さぁ試合を始める!!先鋒前へ!!」
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