到着、ヒーロー協会の巻

はてさて、しんみりした雰囲気もあったが
飛田くんはヒーロー星へと無事に着いた
大ガマは窓からヒーロー星を見下ろし
その美しさと派手さに目を輝かせた


「へぇー!!派手で良いじゃねぇか!!」
「よーし飛田くん着陸だ!」
「了解」


飛田くんが着陸して扉が開けば
数々の兵士のお出迎えにレッドカーペット
が敷かれてなんとも豪華な出迎えであった


「出迎えご苦労!」
「…そういえばあんたら幹部とか言ってたな」
「あぁ」


ヒーローシネマやヒーローパワーアップ
コスチューム店等、本当にヒーローの為の
施設が多い辺りヒーローの為の星である
ことがよく分かった…気になるところだが
先に会長を守ることが先だと大ガマは
視線を外して前を見ると、目の前に
高い塔のような建物が見え、あれが会長室だと分かった



「あのてっぺんが会長室だ」
「へぇー高くて派手と来た」



階段を上がっていき、友情マンが
会長室の中の会長へ声をかける



「会長、勝利マン友情マンラッキーマンを連れてただいま戻りました」
「合言葉は?」
「ジャッキー・チェンは香港のヒーローメリージェーンはつのだひろ」
「合言葉があるのか、厳重だな」


パスワードはともかく、と内心つぶやくと
扉が開いて中にいる会長が出迎えた
文字通り顔に”エライ”とかかれた親父が
そこにいた



「わしが会長だーっ!!文句あっかー!
今日も会長ー!!」
「(この賞状やトロフィーよく見たら
自分で自分に出してやがんの…なんじゃこりゃ)」


よく見れば周りの賞状やトロフィーは
自分で自分に出しており苦笑した


「よく来てくれましたラッキーマンくん!!」
「おうよ」
「苦しゅうないちこうよれ」
「おう…」
「ここを見て」
「ぜってぇいや」



ちこうよれと言われたので寄ってみれば
尻を見ろと言われて大ガマは顔を顰めて
離れた…されることが何となく分かったからだ



「えーっなんでよーわし会長よー」
「……………こいつ殴っていいよな」
「まぁまぁ相手は会長なんだから!!」
「会長は軽い挨拶のつもりなんだよ!!」
「守る気失せるぜ………」



はぁ、とでかいため息をついた
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