誕生、妖魔ヒーロー協会の巻

中へ入り、出席者はエンマ大王の
司会進行の元行われることとなった。
エンマ大王はすぅ、と息を吸うと
マイクに向けて話し出す。



『みんな集まってくれてありがとう
みんなの協力のお陰で今日を迎える事が出来た
今日はめでたい妖魔ヒーロー協会の設立の日だ
ヒーローになりたいそこのお前も、テレビの
前の奴もヒーローになれるチャンスが出来る
今はヒーローは少ないがこれからどんどん
ヒーローが増えていい妖魔界になって、
人間と妖怪が仲良くなれる世界になれれば
いいと俺は思う』





エンマ大王の演説に土蜘蛛と大ガマは
うんうん、と頷き…努力マンはと言えば
いい話だ!!と号泣していた
そしてエンマ大王は紙を…
妖魔ヒーロー協会会長任命の書類を広げる




『では妖魔ヒーロー協会設立に際して
その運営の全ての責任者である
会長を任命する!会長は…』




ごくり、と唾を飲み込み会長は誰だと
緊張しながら待つ




『会長は…』




エンマ大王の口から出た名は…






『ラッキーマン!!基、大ガマ!!』

「…え?へ?」
「「!」」





大ガマの名であった
任命された本人、大ガマは
ポカンとして信じられないと言った
様子であったが、隣の土蜘蛛は
彼の手を取り喜んだ。





「お主が長か、期待しておるぞ大ガマ」
「さすがは師匠っす!!これから
頑張って下さい!!」
「これから共に頑張ろう、会長!」
「あたし達の事引っ張ってよね会長!」
「ちぇっ、ボクちゃんが会長だと
思ったのに!まぁいいや、会長!」
「…え、俺?マジで俺?なんで?」





会長、会長と呼ばれてようやく
現実が頭に入ってきた大ガマは
自分を指さしながらも何故?と
呟き始めた。
そんな大ガマの呟きにエンマ大王は
答えた。




『会長はお前しかいねぇかなって思ったんだ
仲間割れしそうな時でも、自分の過ちを
思い返して何度もチームをひとつにしたお前しかさ』
「大王、様…」
『やってくれるか?』




大ガマはその言葉に…力強く頷いた。




「はい!!」
『よし、これで妖魔ヒーロー協会会長は
決まった、次は副会長を任命する!
副会長は…救世主マン、基土蜘蛛!!』
「!…その役目、承りました」
「土蜘蛛、俺の事サポートしてくれな」
「ふっ、しっかり会長として
活躍しろよ大ガマ」




妖魔ヒーロー協会会長 大ガマ
妖魔ヒーロー協会副会長 土蜘蛛

今日、妖魔界にもヒーロー協会が
誕生した。
2/2ページ
スキ