再会の宴の巻

…そして数時間後




「……んぁ?あれ、俺………」




大ガマは酒瓶が転がる大広間で目を覚ました。
辺りには酔いつぶれ寝た者が大勢おり
大ガマは頭を掻きながら
何があったか記憶を辿る。
確か勝利マンとの一気飲み対決になって…
んで彼より先に酔って寝たんだった、と頭を抱える辺りを見回すが天才マンや友情マン、努力マンは
いなかった。





「努力マンらは客室で寝とるぞ
勝利マンは酔いつぶれて友情マンが連れてった」
「!土蜘蛛」
「…あちらの世界におった時の方が
些かしっかりしておったなお主は」
「んだよそりゃどういう事だよ」
「別に 」




ふぅーー…と大きなため息を着く
土蜘蛛に少しムカっ、としたが
土蜘蛛が隣に座って来た事で
大ガマは小さく深呼吸をして
気持ちを整える。




「……ずっと夢見ておった未来が
ようやく来たな」
「だな、努力マン達もこいつらも
一緒に楽しく過ごせたらなって
ずっと思っていたんだ」




ずっと夢見ていた未来
大事な仲間達みんなと楽しく過ごせたら
そしてこの世界の妖怪たちも
ヒーローになれる未来が来たらと…




「妖魔界のヒーロー協会会長
どうなるんだろうな」
「知らぬ……」
「案外俺かお前かどっちかになったりして」
「ありそうだな」
「この中からヒーローでたりして」
「うんうん」




これからの未来を語りながら
縁側に移動し腰掛ける。
空には見事な満月が輝いており
2人を照らしていた。




「………大ガマよ」
「ん?」



土蜘蛛は優しく微笑みながら
大ガマに声をかける




「この妖魔界、これからも吾輩と
お主とで守っていくぞ」
「…あぁ!もちろん!俺たちは
ラッキーマンと救世主マンだもんな!!」



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