再会の宴の巻

本家の屋敷へと移動した大ガマ達
一行は、宴の準備を終えた大広間で
馳走や酒を囲み、宴を始めようとしていた
大ガマがおほん、と咳払いをして
御猪口を掲げて大きな声で叫んだ。



「あー、再会と出会いを祝して…
乾杯!!騒げ!!飲めー!!」
「「カンパーイ!!」」



大ガマの乾杯の温度で宴が始まり
本家と元祖の妖怪たちはワイワイと
喋りながらも酒を飲んだり
ちびっこはジュースを飲んでいたりと
思い思いに宴を楽しんだ。



「…っぷは!こりゃ上等な酒だな!」
「だろ?この日の為に取っておいたのさ!」
「この世界の酒はどうだ?」
「うん!最高!」
「クク、そうかそうか」




その宴を、努力マンらも楽しんでいた
勝利マンや友情マン、天才マンは
日本酒を楽しみ酒を飲まない努力マンは
ジュースで宴を楽しんでいた。




「………ふぅー……」




ヨカコーラを飲み干し努力マンは
大広間を見渡す。
酒も入り騒ぎ出した者に
1発芸を始める者、
そんな1発芸に大笑いしていたりと
とても愉快な仲間たちだ、と微笑んだ。




「(ここが師匠の、救世主マンの
居場所なんだなぁ)」




暖かい場所だ、とそんな思いを
抱きながらまたヨカコーラを口に含む。
そしてそんな彼らの故郷に来ることが
出来て…再会できて、嬉しく思う




「よーーーっし!!ラッキーマン!!
救世主マン!!天才マン!!俺と
勝負しろー!!どんだけ酒が飲めるか!」
「ふっ、またそれか」
「おいおいここでも勝負かよー」
「飽きんなぁ」
「うるせー!!勝負すんのかしねぇのか!!」

「お!大将ー!!勝ってくれーー!」
「いいぞいいぞ!!」

「あ、ちょっと兄さん!」



なんて思いに浸っていると兄である
勝利マンは酔いが周り…勝負をしろと
土蜘蛛、大ガマ、天才マンに絡んできていた。




「やめましょーよ!!せっかくの再会のお祝い
なんですから!!」
「いんにゃ!!やってやろーじゃねーか!!」
「おい大ガマ」
「まぁ良いじゃん!!酒持ってこーい!!」
「師匠!?」
「わーいやれやれー!!」




宴からいつの間にか一気飲み大会になり
努力マンは苦笑し…土蜘蛛はため息をついた。
しかし、この雰囲気が心地いいと
暖かな気持ちになった。
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