ようこそ妖魔界の巻

2年の時を得てめでたく再会した
大ガマ達、どういう訳かヒーロー達の
世界と妖魔界とが繋がり行き来か
出来るようになったのだった。



「うっ、うっ、うううぅ師匠ぉぉぉぉ!
お会いしとうございました!」
「ほいほい、分かったからいい加減
泣きやめよ、な?」



ほら人が集まってきた…と大ガマと
土蜘蛛が辺りを見回すと騒ぎを
聞きつけた妖怪たちが集まってきていた




「お館様?どうしまし…あ!!
アニメで見たヒーローだ!!」
「あーマジだ!!!」
「すごーい!!」
「ん?」
「あの、師匠彼らは…?」




大ガマは立ち上がると
妖怪たちを手で差し紹介しだした。




「そうだそうだ、紹介しなくっちゃな!!
先頭に居んのはキュウビと大やもり、ヒライ神…
全員紹介すると時間かかっちまうけど
俺が大将を務める本家の仲間達だ」
「では吾輩も紹介しよう…
吾輩の同士である元祖軍の妖怪達である」




よろしく、と多くの妖怪達が
次々に挨拶をし手を振ったり頭を下げたりと
して敬意を表す。
なるほど、彼らが大ガマと土蜘蛛の
大事な仲間たちなのだと知った
4人はそれぞれ、握手をした。




「彼らが師匠の…!どうも初めまして」
「これで僕らは友達だー!!」
「お前ら本当に大将だったんだな」
「ふっ、よろしく」

「ねぇねぇ!お館様のお話
聞かせてー!強いヒーローなんでしょ!?」
「俺も!!」
「あっ、俺が先だぞ!!」
「コラ、迷惑だろうが!」




本家や元祖の妖怪たちは努力マンらを
囲んでやれ土蜘蛛や大ガマの
ヒーロー武勇伝を聞かせてくれと
話をせがみ騒ぎが大きくなる。
そんな騒ぎを聞き付けたのか…
とある人物がやってきた。



「わ、わかったわかった!!聞かせてやるから!!」
「よーし師匠の武勇伝だな!?
長くなるぞ!!」
「おいおい、よせってば」



大ガマらを囲む元祖と本家の妖怪達の
元へ近づく「二人」…そんな二人に
気がついた妖怪の一人が声を上げた。




「あっ!?!?え…エンマ大王様!?
ぬらりひょん議長!?」
「「え!?」」
「「(エンマ大王…!?)」」





元祖と本家の妖怪達が波を割る
モーセの如く避け、避けた先には…
エンマ大王とぬらりひょん議長が
たっており、大ガマと土蜘蛛は
さっ、と顔色を青くさせた。



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