再会の時の巻

季節外れの桜の花が咲き誇り
奇抜な色の建物が並ぶ都会
目玉がついた信号機や建物
なんとも不思議なその世界に
エレベーターの中から私たちは
呆然、とその世界を見ていた…が
エレベーターのアナウンスの声を
聞き耳を疑った




『妖魔界でございまぁす』
「「!?」」




今なんと言った!?妖魔界!?
妖魔界と言えば…師匠と救世主マンの
故郷!!




「に、兄さん!天才マン!
妖魔界って!!」
「どうやらこのエレベーターは
あの二人の故郷に繋がっていたらしい
…なぜ繋がったかは不明だが」
「そんなの決まってるだろ?」
「ラッキーマンのラッキーだろ」




そう知ったのならもう
エレベーターの中でじっとなんて
していられない、と私たちは
エレベーターから飛び出して
師匠と救世主マンを探した。





「あの!!すみません!!人を
探しているんですが!!」
「え、なになにニャン!?」




まず私たちはすぐ近くにいた赤い猫に
話しかけた、赤い猫は飛び上がり
驚いていたが話は聞いてくれるようだった




「人って誰ニャン?」
「ラッキーマンと救世主マンを
探しているんだが…」
「ラッキーマンと…あぁー!
土蜘蛛と大ガマニャンね!」




早速あたりだった、赤い猫は
師匠と救世主マンを知っていた





「どこにいるか知らないか!?」
「えーっとニャンねー…
あっちの公園にいたニャンよ!
桜がいっぱい咲いてる公園ニャン」
「ありがとう!!」




早速情報を入手した私たちは
教えられた公園へと走る
公園の中へ入ると、青く澄んだ
池に池を囲むようにして咲き誇る桜の木…





「はぁ、はぁ…!!」
「ここか!」
「どこだ…!」
「!あ、」




あたりを見回していると…
私は人影を見つけた
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