「兄さんたち、こんな所に何をしに来たんですか」
「（勝利、友情、努力…少年漫画の3代法則みたいな…）」



まさか努力の兄がこの勝利マンと
友情マンとは思いにも寄らなかった
大ガマは少し距離を置いてその様子をみていた…


「我が友ラッキーマンの力を借りに来たのだ」
「いやまだ事情聞いてね……」
「またそうやって正義感の強く優しい師匠を友達に仕立てあげて利用する気ですね！？」
「、努力…！？」


努力の見た事のない恨みの籠った
表情に大ガマは戸惑う…
今までどんなに苦手なヤツでも
優しく手を差し伸ばすヤツなのに…と



「（こいつら兄弟に何が起こったってんだ…！？）」
「師匠この人達は自分の為になんでも利用する人なんです…信用しないでください」
「………お前、努力……なにが」
「コラッ努力！！久々に会った兄さんたちになんて言い草だ！！」
「その穢れた手で俺に触るなぁ！！」



乱暴に手を振り払って睨みつける努力
その目には、兄に向けるとは思えぬ恨みが
篭っていた…



「ボクはあの時のことは一生忘れませんよ兄さん…」
「………努力落ち着け…とりあえず
話を聞こうぜ、緊急事態の様だしな」
「よくぞ聞いてくれました我が友ラッキーマン！！」


友情マンは改めて何が起こっているのかを
詳しく語りだした…今、ヒーローたちの本拠地
ヒーロー協会に最大の危機が迫っている…
もちろんそれは全宇宙の危機を意味するのだと


一週間前ヒーロー育成のために作った
ヒーロー養成専門学校が襲われて殺し屋に
生徒や一流のヒーロー講師や校長が皆殺しにされた

次の日にはヒー寮に住むまだ活動をする
星の決まっていないヒーローの卵と
その館長が殺されて、ついには本部にも！！



「ヒーロー協会殿…10日いないにーっ
全宇宙で働くーっヒーローのヒーロー
活動をやめさせないと酷いぞ？
君を殺しちゃうぞ？3日以内に
やめさせなかったら副会長を殺しちゃうぞ？
謎の宇宙人よっちゃんより……ひえーっ何だこれー！！」



そしてヒーロー協会のヒーローは
会長のヒーローパワーを貰うことによって
実力の数倍の力を出せる…



「…会長が死ねばヒーロー協会のヒーローは弱体化してしまい、悪党宇宙人にやられる可能性が高くなるから会長は絶対に
守らなきゃ行けねぇんだろ？」
「その通りです」