祭り囃子の中での再会の巻

大ガマと土蜘蛛が妖魔界に帰還して
1ヶ月‥今日は妖魔界で復興祝いの
お祭りが開かれていた
様々な屋台が開かれて
祭り囃子の太鼓や笛の音が聞こえてくる




「‥またこの祭りに行けるなんてな」
「あぁ‥」



そんなお祭りに、大ガマと土蜘蛛は
2人で訪れていた
当たりを見回せばちび妖怪たちが
わたあめやりんご飴を持って走っていたり
お面を被って笑っていたり‥
その光景全てが懐かしくって
思わず目頭が熱くなる




「戻ってきたんだなー‥やっぱり」
「そうさなぁ‥また帰れるとは
思わえんかった‥」




ああ、戻ってきたんだと言う
想いがじーん‥と溢れて思わず
空を見上げる、空は紫と黒か
混じった夜空‥




「‥今頃大宇宙はどうなったかね」
「我輩は新しい大宇宙神が気になるがな」
「あ、それ聞き損ねたもんな」




そんな話をしながら歩いていると
くいくい、と後ろから着物を引っ張られて
大ガマと土蜘蛛は振り向いた




「ん?」
「なんだ?」




下にいたのは小さな子供の妖怪たち
花子さんは目をきらきらさせて
大ガマと土蜘蛛に聞いてきた




「ら、ラッキーマンと救世主マンよね?」
「え?おう‥今変身してないけど」




妖魔界に帰り、大ガマと土蜘蛛は
元の妖怪に戻った
しかし‥まだ2人は「ラッキーマン」と
「救世主マン」に変身できるのだった
それに2人の活躍は妖魔界のテレビで
放映されており土蜘蛛と大ガマは
一躍有名人であった
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