おかえりなさいの巻

「俺たちは元の世界へ…
届かない所へ行っちまうけどさ
たったひとつだけ俺たちの世界と
この世界との共通点があったぜ

それはこの空だ、この青空
この夜空、夕焼け空だけは
どこの世界も同じであった

俺たちは離れた世界に
いてもこの空の下で繋がってるぜ
だから…寂しくなったら
思い出してくれよな

ひとつ我儘を言うならば…
どうか忘れないで欲しい、
我輩と大ガマというヒーローが
いた事を

もう会えないかもしれないけど…
でもさ、聞いてくれ!大王様が言っていたんだ
何万分の1…何億分の一と言う
かなりかなり低い確率だけれども…

奇跡が起こればまたこの世界と
我輩らの世界が繋がるかもしれないと
もしもそうなれば良いと我輩と
大ガマは思う、この世界と
我輩らの世界が行き来出来たら良いと

そこで思い出して欲しい
俺は誰だ?そう!俺様は
宇宙一の運を持つラッキーマン!
そんなひっくい確率でも
俺様のラッキーが起きて
世界同士が繋がる日が来るかもしれない

だから、こいつの…大ガマの
ラッキーを信じてやってはくれぬか?

俺と土蜘蛛は信じてる、俺のラッキーで
また会える日が来るって!

その時が来たら、我輩と
大ガマの事を迎えてくれ
約束しよう

だからそれまでは暫しの別れだ

我輩と大ガマは妖魔界から
願って待っておるぞ


また会おう!!



ラッキーマン 救世主マン」




綴られていた言葉を全て
読み終えるとヒーロー神は
手紙を折りたたんだ。
2/6ページ
スキ