おかえりなさいの巻

ヒーロー神が2枚の手紙を広げる
それぞれ、大ガマと土蜘蛛が
交互に書いた2枚の手紙…
最後に彼らは何を書いたのかと
ヒーロー達は手紙を見るヒーロー神を見る







「皆へ

これを読んでいると言うことは
もう俺と土蜘蛛は妖魔界へ帰ったんだな

全て伝えるその前にいきなり消えてしまい
混乱させたと思う、申し訳ない

混乱させる訳には行かねぇから
最後までだんまりでいきなりに
なっちまった、悪い

だが宇宙の為を思えばの事だったのだ

そしてこのトーナメントが最後の
ヒーロー活動となる…だから俺と
土蜘蛛は悔いを残さないように
戦い抜いたつもりだったぜ

だが、我輩と大ガマは元の世界…
妖魔界へ帰ってもおそらくヒーロー
として活動するであろう

お前達から教えてもらった
愛と正義の心を、妖魔界でも
忘れずに大将としてやっていくぜ

お主らと過ごした時間は短かったが
我輩と大ガマにとっては大事で…
楽しい時間であった

俺と土蜘蛛はこのヒーロー活動を
得て大きく成長出来た、ありがとうな」




1枚目の手紙をヒーロー神が読み終え
一旦一息をついた。




「…これが1枚目だ、さて
次が2枚目…最後の手紙だ」




2枚目の手紙を表に出して
読んだヒーロー神は…
目を少し見開くと、眉を下げて
くすくすと笑い始めた。




「…彼ららしいな」
「あの…続きを…」
「ああすまん、読むぞ」




そして息を吸い、2枚目の手紙を読み始める
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