さよならスーパーヒーローの巻

「!!あ、あぁー!!あっ…あ…?」
「お、おぉぉ…!?…あぁ…」




その音が止まると…大ガマと土蜘蛛の体に
異変が起こった
体から白い小さな光が現れ始め…
足元から徐々に消えていって行く体
お互いの体を見て指を指し驚いていた
大ガマと土蜘蛛だったが…お互いの反応に
自身の体の異変に気がついて手のひらを見つめた




「あー…そっか…」
「来てしまったな…」




来てしまった、この世界とのお別れの時が足元からゆっくり消えていく大ガマと土蜘蛛に
観客たちや実況である
ウルサイマンが騒ぎ出した





「な、なんだ!?」
「どうなってんだ!?」
「な、なんという事でしょう!?
ら、ラッキーマンと救世主マンの体が…



き、消えていっています!!!」

「「えっ!?」」




実況と観客の言葉で要約ヒーロー達は
大ガマと土蜘蛛の方へ振り向いた
…そこには背を向け、自分の手を見つめ
足元から…少しづつ消えていっている
2人の姿、1番に2人に駆け寄ったのは
努力マンであった




「し、師匠!?救世主マン!?
何があったんですか!!」
「…努力マン」
「…皆の衆」




一体何が起こっているんだと驚愕する
ヒーローたちのほうへ振り向いた
土蜘蛛と大ガマ…

その表情はなんとも悲しげで、寂しげだった





「………………お前ら、今までホントに
ありがとうな」
「え?」
「………………皆の力があったから強くなれた」
「そんな何一生の別れみたいな冗談…」




ふるふる、と大ガマは首を振り答えた





「一生の別れみたいな冗談じゃねぇんだよ…






これで、一生のお別れだ…」
「………え……?」
「…何を言って…」




いきなりの一生の別れ発言に
努力マンと会長以外絶句する…
信じられない、と言うように
小さな声で答えると土蜘蛛が説明した




「…我輩と大ガマは、前世いた世界…
妖魔界へと帰ることとなる…
会うことは…もう叶うまい」
「「…!?」」





なぜ、どうしていきなり…!
そんな2人の別れの発言に
1番に返したのは努力マンだった
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