勝利、友情、努力三兄弟の巻

「兄さん約束したでしょ…」
「ああ分かってる」
「じゃあいいね?2人ともヒーロー同士変身した上で仲良く戦うように、この勝負友達として僕が見守るから…」
「いつ友達になったんだよ」



しかし勝負しなければいけない相手の
ようなので大ガマはらっきょを取り出すと
口に放り込み、変身した



「ラッキーマン参上!!ラッキークッキーチョキ!!」
「オラーーーっ!!!グーだー!!」
「ゲコ?」



まあいつものお決まりでセリフをかますと
咄嗟にグーを出して対抗してきた勝利マン



「おーっし!!勝った!!やったやった、対ラッキーマン第1Rジャンケンで勝利」
「お前そんなんで勝って嬉しいのかよ」
「おーっ嬉しいね!俺はどんな勝負にも負けたことは無い!パチンコ、競馬、競輪…」
「(ギャンブルばっか)」


まさかこいつギャンブラーか?と
大ガマが首を傾げる



「勝負するにしてもよ、こんな街中でする気か?」
「確かに…では場所を変えましょう」



街中でするのは少し迷惑かもしれない
ので誰もいない丘まで来ると勝利マンは
大ガマと距離を取り構えた



「よーし!!勝負だラッキーマン!!」
「面白ぇ、最近手応えのない侵略宇宙人ばっかで腕がなまるとこだったんだやってやるぜ!!」



対峙する兄とラッキーマンを見つつ
友情マンは先程の光景を思い出していた
兄である勝利マンは1度も負けたことがない
実力の持ち主…その兄のパンチを変身前の
人間体で受け止め、避けた大ガマ



「(彼はおそらく強い)」



真剣に、友情マンは2人の戦いを見守る…



「勝利パンチを受けてみろ!!」
「じゃあこっちもパンチで勝負だぜ」



ぐ、と拳を握るとお互いにパンチを繰り
出して突っ込んでゆく!


「勝利パーンチ!!!」
「ラッキーパーンチ!!!」


バキィ!!と命中した音が響いて
互いの頬にパンチがめり込み…
大ガマはニヤリと笑う



「いい拳してやがるぜ」
「そっちもなぁ!!」


また距離をとると今度は掴みかかり
がっしりと互いの手を握りつぶさん
勢いで握りながら押し飛ばさんと力を入れる


「ぐぬぬぬぬ…!」
「ん”んんん……オラァ!!!」
「ぐぉっ!!」



大ガマは勢いよく髪舌を降ると
勝利マンに髪舌をぶつけて飛ばし、
勝利マンは地面にたたきつけられる



「その髪も、武器って訳か!!」
「その通りだぜ」
「ふふふ……面白ぇえええ!!!久々に
手応えあるやつが出てきてくれたぜ
燃えてきたァ!!!」
「久々に満足に戦えるかな!!」


その光景を見守っていた友情マンは
信じられない、というように表情を変えた



「(やっぱり噂通りラッキーマンは強い!!兄さんは勝ち方はともかく必ず勝ってきた男…!)」



「しかし俺は絶対に勝ーーーつ!!!」
「そりゃあこっちのセリフだ!!!」
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