ビッグコスモスゴッドリングの巻

「おい早く決めろよ最も俺に
勝てるやつはいねぇと思うけどな?
何人でもいいぜ」
「「……」」



何人でも言い、その言葉に
反応したのは大ガマと土蜘蛛だった
そして小声で話す



「……正真正銘これが俺とお前の
最後のヒーローとしての仕事」
「ならば最後は……」



2人で大宇宙を救ってやろう!!

そう決めた大ガマと土蜘蛛が
第10小宇宙神に歩み寄り
会長が2人を呼び止めた




「!!ラッキーマン、救世主マン!」
「俺とこいつに行かせてくれよ」
「何人でもいいと言ったであろう?」
「そう、どうせ勝てやしねぇからな」
「行かせてくれよ、な?」




悩む会長に努力マンや世直しマンが
会長の肩を叩いた




「会長!!師匠と救世主マンならば
きっと大丈夫ですよ!!」
「ふたりが行くというのならば
任せてみよう、超ちゃん」
「…わかった、任せたぞ!」




会長は大きく頷き、2人は
第10小宇宙神の元へと歩み寄る




「なんだお前らが相手…ん!?」




そこで第10小宇宙神はとある物に目がいった
それは…大ガマの茶柱サーベルの中に
輝く指輪!!




「あーーーーー!!!!お前!!お前それ!!」
「はぁ!?なんだよ!!おい!!」
「湯のみ!!湯のみの中ー!!」
「なんだよ…!?は!?
ビッグ・コスモス・ゴッドリング!?」
「なぜお主が持っておる!!」




大ガマが腰からサーベルを外して
湯のみをひっくり返すと…出てきたのは
例の指輪!なぜ大ガマが持っているの
だと土蜘蛛が驚く中ヒーロー神は安堵した




「(よ、良かったあそこにあったのか…)」
「第3小宇宙神!!彼女の湯のみの中に隠すとはやるな」
「え!?う、うん自分でもナイスアイデアとふふふふ…」



実はラッキーなのだが…
まずはそれより!!指輪を奪われないことだ




「ラッキーマン!!救世主マン!!
指輪をあいつに渡すな!!取られたら
何もかも終わりだぞーーー!!!」



いつもの威厳ある雰囲気はどこへやら
全力で2人に叫ぶヒーロー神に
土蜘蛛と大ガマは目を合わせあい頷いた




「任せろよ、指輪は2つあってこそ
取り返してやるぜ!なぁ土蜘蛛?」
「我輩とお主ならば…怖いものなど無い!!」
「そうさ!この黄金コンビに任せな!!」




そう背中を合わせて宣言する
大ガマと土蜘蛛に観客とヒーロー達は
湧いて黄色い声を飛ばす!




「おぉ!救世主マンとラッキーマンが
一緒に戦う!!」
「これは勝てるかもしれない!」



そんな中…世直しマンは呟いた



「ヒーロー神様、あやつ本物の第10小宇宙神ではありません」
「なにっ!?」
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