必殺技が、拳が、足技が
ぶつかり合うがお互い互角の力の
為決着がつかない…
決着をつけることを提案したのは
勝利マンだった



「思ったよりやるじゃねぇかしかしここまでだ一気に決着つけさせてもらうぜ」
「望むところだ」



勝利マンがハチマキを外してゆわき
努力マンが鉄下駄のはなおを外して持つ…
すると後ろへ飛んで竜巻で勢いを付けて
突っ込んでいく！！




「お互いに決着をつけるために竜巻の力を利用したのであろう！」
「この戦い一瞬で決まるぜ！！！」



「行くよ兄さん！！」



勝利マンの体にぶつかるその時！
勝利マンの体が下に落ち…
努力マンの腹に頭突きをかまして
努力マンは地面にたたきつけられ
クレーターができた
努力マンがやられて…
ヒーローたちは騒然とする




「な…なぜだ、あのまま行けば努力マン勝つと…謎あんな不自然な…」


「野球のボールに答えれば努力マンは直球、そして勝利マンはフォークボールだ…投手がボールに回転加えず投げることで玉を落とすのがフォークボール勝利マンは回転せずにいたためあの動きが出来たのだ、もちろん回転してくる努力マンにはあの動きはできない」



彼の勝利への執念がそうさせたのだ
彼の勝利への執着は想像をはるかに超えた
努力マンが痛みで唸り、体が悲鳴をあげつつ頭をあげる…



「さ…さすが兄さん…燃えた、燃え尽きたよ…」


そう言い残すと努力マンはがくりと
意識を失った



「「努力マン！！！」」

「「………」」




勝利マンは黙って凶器入れを探る…
出てきたのは…刀！！




「「！！」」

「シャーーーーっ！！！」




努力マンに突き刺そうと振り上げた！！
だが…



ガキーーン！！！




「！？」



その刀はとある物により止められた
それは…あの栓抜きであった




「(こ…こいつ…意識がないのに！…)」



それを見て止まる勝利マンに
努力マンの蹴りが炸裂して
勝利マンは吹き飛ばされた



「おおっ！！」
「ど、努力返しだ！努力マンは寝ていても長年の修行で異常接近したものは努力返しするんだ！」
「んな事より勝利マンが竜巻に巻き込まれるぜ！」




勝利マンは自分の目の前に広がる
危機に、今度はダイナマイトを取り出すと
それを自分で爆発させてその爆風で
戻ってきた！
フラフラしながらもふっ、と笑う




「ったく、こいつがここまでやるとはな…『死ぬまで負けない』って兄の教えを守ってやがる。そして相手が勝ったと思ったその瞬間に最大のスキが出来、自分の最大のチャンスが訪れるって事を意識が無くなっても体に身につけてやがった。だから、こういう奴ほどしっかりとどめを刺さねーとな!!!」




勝利マンが刀を振り上げ
努力マンが足を振り上げる…が



それよりも先に、努力マンに
刀が突き刺さり血が噴水のように
吹き出し勝利マンの頬に血がついた…