元祖の絆の巻

「(真の友、そうだ我輩には
大ガマが…元祖の皆がいる!!)」




裏宇宙では全ての者が鉄兜で
恐怖と力に抑圧されて
誰1人信用出来なかった
そして我輩に降りかかる
「さっちゃんを倒して欲しい」
と言う大きなプレッシャーと使命

我輩の父も…母も…
星の皆も…宇宙のものは皆
我輩の左腕しか見ていなかった

我輩は失望していた
誰も我輩と言う一人の男の事は
見ようとはしていなかった、故に
我輩は自身の殻に閉じこもっていた
いつ裏宇宙を捨てようかとも考えていた

だが…




「………お、お………がま………?」




さっちゃんの命令で
コンピューターを使い表宇宙の
様子を見ていた時、あやつは映った
星の者に囲まれて胴上げされながらも
笑顔で答える大ガマの姿

あやつの姿が写った時…我輩は
歓喜と感動の思いが押し寄せ
思わず涙を流した





「そうか……っ、そうか………!!
お前も、この世界に……」





あぁ、我輩だけではなかった
この世界に産まれたのは我輩だけでは
なかったのだと
その時から大ガマ、お主は
我輩の希望となったのだ

それだけではなく、ヒーロー協会の皆…
我輩にとってかけがえのない友だ




「(このトーナメント、さっちゃんとの
戦いの時よりもすざまじい物となる
この戦いこそ皆の力を合わせ
戦わねならぬ!そうしなければ
この宇宙の平和はない!!)」




土蜘蛛は後ろに構える努力マンに
振り向いた




「(そして、トーナメントが終われば
我輩と大ガマは妖魔界へと消える!!
もし、この大宇宙が他の小宇宙神に
渡り…妖魔界へと帰ったとしても
未練が残る!!後悔する!!だから!!)」




伝えよう、教えよう
この戦いでの戦い方を





「(我輩が勝ち方を教える!!
努力マンよ!!)」






それが自分が最後にできることだと
土蜘蛛は猛トレーニングマンを見据えた
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