大宇宙神の巻

「あの時の大宇宙神様の教えがなければ
わしも我々の宇宙もなかった
その大宇宙神様が救ってくれた我々の
宇宙を渡してはならん!!そしてそれが
大宇宙神様の意志を次ぐこと!!!」



そう力いっぱい語ったヒーロー神は
すっ、と真剣な顔になって静かに告げた




「そして先に言っておく、この戦い
ただではすまん!」
「………どういう事だい?なんか
裏でもありそうじゃねぇか」




大ガマがそう答えるとヒーロー神は
コクリ、と頷いて答える




「大宇宙神様が無くなって時期大宇宙神
を誰にするか決める会議が終わったあとだった…」



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会議が終わり取り残されたヒーロー神
そんなヒーロー神の肩を叩いたのは
大宇宙神の主治医だった




「これは誰にも話していないのですが
大宇宙神様を一番理解していた
あなただけには話しておきます
表向きでは大宇宙神様は風を拗らせ
死んだということになっていますが…
実は、何者かに毒殺されたんです」
「何っ!?」



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「「ど、毒殺!?」」

「複数でやったのかどうかは分からんが
15人の小宇宙神のうちの誰かの仕業
だということは確かだ、そして
勝利マンと天才マンが消えたのも奴らが
関わっておるかもしれん…いいか!
他の宇宙には平和はない!
どんな悪の手を使ってくるかわからん!」



そうヒーロー神が語り終えたその時
チカっ、とブラックホールの奥で光が
輝き…レーザーが飛んできた!!
咄嗟に避けたがそのレーザーは…




「ぐわぁぁぁぁっ!!!」



ナイスマンに命中してナイスマンは倒れた!




「ナイスマン!治療を…」
「俺に任せろ!」




咄嗟に大ガマがブラスターを出すと
1枚のメダルをはめた





「妖怪メダル、セットオン!!」



はめたメダルは…



「”心オバァ”!」



心オバァの物であった
ブラスターのルーレットは
いつものようにHIGHに止まり
大ガマは負傷したナイスマンに向けた




「発射!」




引き金を引くと、緑色の暖かな
光がナイスマンを包み…痛みに顔を
歪めていたナイスマンの表情は和らいだ。





「後は休めば良くなるぜ…」
「…!!あいつだ!!」




世直しマンが指さした先には
謎の人物が立っていた
その人物はブラックホールを
突き抜けて去っていき…
土蜘蛛は信じられない、と
固唾をのみ呟いた




「こ…こんな事が…!?あ、ありえぬ…!
そんな事ができる奴がおるとは!」
「(…まさかあいつは…)」




ごくり、と大ガマも固唾を飲んで
土蜘蛛に目線をやると
小声で声をかけた




「…最後のヒーロー活動、タダじゃ
すまねぇみたいだな…」
「……うむ」
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