新たな戦いと衝撃の知らせの巻

そしてなぜいきなり自分たちに
テレパシーを送ってきたのかと
大ガマは尋ねた。




「(大王様、それはともかく‥
何故俺と土蜘蛛にこうしてテレパシーで
世界を越えて交信してきて下さったのですか?)」
「(‥‥‥あぁ、まずはヒーローとして
大宇宙統一トーナメントに参加する前に 突然ごめんな)」
「(!?何故それを!?)」
「(いや、だって)」




何故自分たちの今の状況を
知っているのかと土蜘蛛が驚いて
聞けば、エンマ大王はサラリと答えた





「(だって、お前らの活躍‥
元の世界じゃあアニメになってるんだもんよ)」
「「(ええええぇぇぇ!?!?)」」
「(だからお前らの言動筒抜けなの)」
「(な‥そ、えぇ‥)」




まさかの妖魔界にも筒抜け
そんな衝撃の事実を知って土蜘蛛と大ガマは
恥ずかしいやらなんやらで俯いた。




「(説明を終えた所で本題に入ろう
土蜘蛛、大ガマ‥実はお前達に
伝えなければいけないことがある)」
「(なんでしょう‥?)」

「(よく聞いてくれ、実は




” ”‥‥‥‥)」





脳内のエンマ大王の声を‥
その”伝えなければいかない事”を
知った土蜘蛛と大ガマの頭は真っ白になった






「‥‥‥‥‥え‥‥‥‥?」
「‥‥‥‥え‥‥‥」






呆然、として呟いた大ガマと土蜘蛛に
エンマ大王の悲痛そうな‥申し訳
なさそうな声が脳内に聞こえてきた





「(‥すまない、土蜘蛛‥大ガマ‥
こちらの手違いだと言うのに
いきなりこんな‥‥‥‥)」
「(‥い、いえ‥‥‥いつか、
来るんじゃないかとは思っていましたから‥)」
「(謝らないでください‥大王様
我輩と大ガマはこの事実を受け止めます)」
「(‥‥‥じゃあ、”待っている”ぞ)」





その言葉を最後にエンマ大王からの
テレパシーは途切れて、エンマ大王の
声は聞こえなくなった
土蜘蛛と大ガマは息を長く着いて‥
小声で話し出す





「‥‥‥大ガマ、言うか?‥みんなに」
「いや‥今から大宇宙統一トーナメント
だってのに‥言える訳ねぇよ」
「我輩もだ‥」
「「‥‥‥‥‥」」




俯いて、切なそうな顔をして
2人は黙り込んだ


あの時、エンマ大王が土蜘蛛と大ガマに
告げた言葉‥それは






よく聞いてくれ、実は‥














お前たちがその世界に居られる時間は‥
もう残りわずかしかない、その
トーナメントが終わればお前たち
2人は妖魔界へ帰ることとなる







いきなり過ぎる、”別れ”のカウントダウン
の知らせだった‥
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