新たな戦いと衝撃の知らせの巻

「けっ、運動にもなりゃしねぇぜ」
「腕が訛ってしまう‥」



土蜘蛛と大ガマは毎日のように
襲ってくる宇宙人をあっという間に
倒してため息をついた
何奴も此奴も‥でかい口は叩くが
弱い、と顔を見合せる。




「でもよ、最近宇宙人がやってくる
回数増えたと思わねぇか?」
「うむ、たしかにな‥‥‥‥‥ん?
おい、大ガマ着物の懐が光っておるぞ」
「は?うぉっ!?なんだぁ!?
‥俺のスマホか光ってんの、
でもなんでこんな光ってんだ」




光の正体は、大ガマの持っている
スマホだった‥大ガマは首を傾げ
ながらもスマホを取り出すと
着信が入っていた‥
天才マンからであった





「もしもし?おい天才
人のスマホ光らすなよ」
「ふっ、それは申し訳ない
私の美しさがスマホを通じて
伝わった様ですね‥‥‥それはともかく、
三丁目のビルの前まで来てくれますか?
救世主マンも一緒に」
「え?おう」




何故いきなり、と不思議に思いながらも
電話を切って大ガマは土蜘蛛に向かう





「電話の内容は聞こえておったぞ、
行こう大ガマ」
「ブラックホールで連れてってくれよー」
「やれやれ」




‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

キュー‥と音を立てて大ガマと土蜘蛛が
ブラックホールから現れ、先に来ていた
ヒーロー達は2人の方を向く



「あ!!師匠!!」
「皆来てたのか‥‥‥ん?クンクン‥
なんかいい匂いするじゃねーの」
「小腹がすいたから戦う前の腹ごしらえさ、
今兄さんがトンカツあげてくれてたんだ」
「戦う?どこでだ」



す、と天才マンが後ろのビルを指さした




「後ろのビル、見えますか
あのビルが最近宇宙人の出現回数
増加の原因の組織の本拠地なのです
なのであそこに突入しようと」
「なるほど、それで我輩らを
呼んだわけだな?」
「はい」




天才マンがアジトを推理し、ここが
そのアジトだと判明したのだ
さてそろそろ突入するかと
勝利マンが天才マンの方を向く




「んで、どこがアジトなんだ?」
「最上階だ」
「よーーし!!行くぞ!!!!」




早速突入するが‥最上階の部屋は
既にがらんどう、宇宙人達は
逃げたあとで勝利マンは舌打ちをした



「逃げられた!!」
「チッ、追うぞ!!!」



勝利マンは一番に窓から飛び出した。




「おい努力!とんかつパーティーは一端中止だ!!道路に出しっぱなしの俺のトンカツ揚げ七つ道具、しまっておけよ!!」
「兄さん一人でなんて無茶だ!」



自分も、と飛び出そうとする努力マンの肩に天才マンの手が乗せられた。



「大丈夫だ努力マン。この天才が予想する限り大した相手じゃない。一応私も行くがな」



心配そうに2人を見る努力に
大ガマが大丈夫だ、と笑った




「あの二人にかかればあっという間だろ?
心配すんなよ」
「‥はい」
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