ちょっとモヤモヤの巻

土蜘蛛こと、救世主マンが
転校してきてから大ガマは前よりも
イキイキしていた
トーナメントの時やさっちゃんの時は
土蜘蛛の事が聞かがりで暗い顔を
していたからそれは良かった、そうは
思っている‥思っているのだが‥




「土蜘蛛ーー!!帰ろうぜ!!」
「うむ、構わぬぞ」



土蜘蛛を下校に誘う大ガマ



「なぁ土蜘蛛見てみろよ
これぇ、俺の事が記事になってんの」
「ぐぬぬぬ‥重いっ!どかんか!!」
「わはは!」



土蜘蛛の頭に体重をかけて
雑誌のページを見せる大ガマ



「土蜘蛛、飯食おーぜ」
「お主は弁当か」
「まぁなー」



土蜘蛛昼食に誘う大ガマ‥
そんな大ガマに、寂しげで
不安げな表情を浮かべていたのは
努力だった




「‥師匠」




最近救世主マンが、土蜘蛛が来てから
大ガマは彼に付きっきりで自分に
あまり構ってくれなくなった、と
努力は俯いた。





「土蜘蛛ー、それでさー」
「それは我輩も覚えておるぞ」
「‥‥‥」




寂しげな努力の様子に気がついたのは‥
兄である友情と勝利であった
土蜘蛛と大ガマ、そして弟を
見やって努力が何を思っているのかを知った





「‥どっちもしょーがねぇなぁ」
「洋一の過去を知ってたら
見守ってあげていたいけど
寂しい、ってところかな?」




要約大ガマが土蜘蛛にあえて‥
そして今、彼との学校生活を
楽しんでいることは知っている
だが、自分の事を放っておかれてる
のでは無いかと努力は不安がって
いるのだと知っていた。




「ここは私たちが動いてあげましょ」
「おう」
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