決着!さっちゃんの巻

刺さる鈍い音が聞こえた
‥だが、次の瞬間さっちゃんの腹に
痛みと熱さが広がり血が流れる‥
口から血を吐きながら
ゆっくり、と振りむいた




「‥な‥に‥!?」




振り向いたその先にいたのは‥
槍で自分の腹を突き刺す大ガマの姿
大ガマはさっちゃんの腹から
槍を引き抜いた、すると
さっちゃんは膝をついた




「しまった、らっきーまん‥いつのまに‥!」
「あんたが俺に気づかなかったのが
ラッキーだったぜ」



その時、さっちゃんによって
目に砂を入れられ目潰しされていた
三本柱マンJrの目の砂が取れて
ようやく三本柱マンJrの視界が戻った!




「…波で目が…!?やったか!!」




腹から血を流しているさっちゃんに
やったか、と感じた三本柱マンJrは
トドメとして三本波を発射する!!



「三本波!!!」
「ぐぁぁぁぁ!!!!む、無念‥」



三本波をさっちゃんに放ち…
さっちゃんは倒れ付して
三本柱マンJrから三兄弟の姿へ戻った。



「………や、やったよ父さん!!仇を取った!!」
「3人の力をあわせて勝った!!」
「あ…ああ、勝った…」




勝ったのはいいが刃がない剣で
どうやって?と疑問に思った
勝利マンは大ガマの元へ振り向く





「ラッキーマンお前手出たろ!!」
「何もしてねーよ、見事な仇討ちだったぜ」
「師匠!!ありがたきお言葉!!」
「‥まぁ、」



ふ、と勝利マンが息を吐く




「俺は勝てばそれでいいんだけどな」




そしてその光景を見て涙を流して
いる者が一人‥



「…す、すげえさっちゃん様に勝ってる…」




それは黄桜であった
その涙はどんな涙なのか‥
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