土蜘蛛の真実の巻

ガタガタと震えながら、大ガマは
越谷太郎と戦った際に…
メダルを受け取った際に
元祖軍の妖怪の皆から言われた言葉




「親方様を…よろしくお願いします」




元祖軍の皆は、自分を信じて
土蜘蛛を助けてくれると信じて
メダルを渡し…自分に土蜘蛛を任せた
なのに…なのに!!




「(俺が…俺が、勢いで
飛び出したから、土蜘蛛が、俺のせいで…!!
どうしよう、俺、元祖軍の皆に
なんて言ったら…!!)」




ガタガタと震えながら泣き崩れた
大ガマに、彼の泣く姿に涙誘われ
泣いている者がいた…
そしてそれ以上に…




「貴様…貴様、貴様ぁぁぁ…!!!」
「お前…よくも…!!」




さっちゃんに怒りを覚えている者がいた
それは…天才マンと三兄弟、世直しマンだった


彼らはよく知っていた
大ガマがどれだけ土蜘蛛に会いたかったか

彼はよく知っていた
大ガマが土蜘蛛と会えて、和解できて
どれだけ嬉しかったか!!


なのに…




「「よくも……救世主マンを!!!!!」」




なのに、その彼は…
たった今、さっちゃんによって消された!!
大ガマの思いを踏みにじったさっちゃんを
どうしても…許せなかった





「(…あ…!)」




そしてそんな様子に悲痛そうな顔を
していたケンちゃんは、その時
自分の足に結わえ付けられた
土蜘蛛が大ガマに書いた手紙に気がついた
そして大ガマの元へと飛んでゆくと
手紙を渡した。




「ポッ…」
「…なんだよ…」

「…救世主マンが、ラッキーマンに…」
「!!」




土蜘蛛が自分に宛てた手紙…
大ガマはケンちゃんから震える手で
手紙を受け取ると、恐る恐る
その手紙を開けてその内容を読み出した…
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