土蜘蛛の真実の巻

「ブラックホールでギルガメッシュを‥!!」



安心したのもつかの間
さっちゃんはニヤリと笑うと
自分の救世手をかざした!!



「くくっ…かかったな救世主マン。私にとって、お前のその左腕が一番邪魔だったのだ。左手の使えぬお前など何の役にも立たんぞ…ギルガメッシュを吸い込むのをやめればラッキーマン共もろとも吹っ飛ぶ!」
「…ぐ、」



土蜘蛛がギリ、と唇をかみ締めて
危機に表情を曇らせた…
さっちゃんはそのまま言葉を続け、
一つの条件を土蜘蛛に出した





「だがチャンスをやろう救世主マン」
「…なんだと?」
「私の元に戻ってこい救世主マン
そうすれば許してやろう」




自分の元へ戻って来いと
そうすれば許してやると告げられた
土蜘蛛は黙り込んだ…





「土蜘蛛、俺のことは気にするな!!
お前はお前の事を…」
「…断る!!」





大ガマが土蜘蛛の身を案じて
口を開いたが、土蜘蛛は即答した
さっちゃんが眉間に皺を寄せる中
土蜘蛛は続ける





「貴様の手下となり好き用にされるのは
もうごめんだ!!我輩はヒーローだ!
貴様の条件は聞かぬ!!!」
「…最後の慈悲を蹴るとはな…










ならば死ね!!!」
「っ!!や、やめろぉぉぉ!!!」





不機嫌そうに土蜘蛛に言い放つと
さっちゃんは救世手を掲げ、
大ガマが土蜘蛛の背中に手を伸ばす…
だがその手は届かずに…






「ぐぉぉぉぉっ!!」






土蜘蛛はさっちゃんの救世手に
吸い込まれて、大ガマの目の前から
姿を消してしまった…





「「救世主マン!!!」」
「ふふふ、ぶわっはっはっは!!!」





土蜘蛛が目の前で消滅し…
大ガマは呆然、と膝を着いて
土蜘蛛が消えた目の前の光景を見つめ…
現実を受け止めた大ガマは
真っ青になり、ガタガタと震え…
絶望に叫んだ。










「っ…つ…


土蜘蛛ぉぉぉぉぉぉお!!!!!







大ガマがそう土蜘蛛を呼んでも…
土蜘蛛の声は帰ってこなかった…
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