さっちゃんは寂しく哀れな男だと
大ガマは同情した
周りに愛を、友情を教えてくれない
者がいたら変わっていたかもしれない
…だからさっちゃんは悪に染まってしまったのだと



「全て包み込んで友達になってくれる
ようなやつがいたらあんたも変われたのに」



ケータのように
ケイゾウのように
全てを受け入れて友になってくれる
ものが居たら…こうはならなかった、と
大ガマは哀れみの目を向ける




「…やめろ、」
「お前もただの被害者だよな…
教えてくれる奴がいなかったから」




さっちゃんは哀れみの目を向ける
大ガマに不快そうに眉間に皺を寄せ
寄せると、大ガマに怒鳴った





「やめろ！！！この私にその様な
目を向けるな！！ラッキーマンごときが！！」




そんなさっちゃんにラマンが叫ぶ




「愛する人も愛される人も、仲間さえいないあなたはその寂しさを物を手に入れる事によって紛らわそうとしてるだけだわ!!そんなことはこの聖・ラマンが許さない!!」
「このブスが!!言う事はそれだけか!!」
「！！」



ラマンを睨みつけたさっちゃんに、
大ガマは直感でラマンの危機をさっして
ラマンの前に立ちはだかった！！




「！ラッキーマン、」
「お前は！！俺が止める！！」




ハチマキを解いて槍に変えると
大ガマはさっちゃんに突っ込んでゆく！！




「よせ！！ラッキーマン！！」
「師匠！！！」




そう仲間たちが叫ぶのも遅かった
大ガマは槍に大滝の術を宿らせて
大滝の術をさっちゃんに向けて放つ！！





「…ふん」




そんな大ガマに対してさっちゃんは
ギルガメッシュを発射した！
そしてギルガメッシュは
大滝の術を飲み込みながら
大ガマに向かっていき…





「うわぁぁぁぁぁぁあっ！！！！」


「「ラッキーマン！！！」」
「師匠ーーーっ！！！」





もうダメだ、と大ガマは目を瞑った
…だが衝撃も何も来ず、そっと
目を開ける…と





「！！つ、土蜘蛛…！！」




土蜘蛛がブラックホールを使い
ギルガメッシュを吸い込んで大ガマを
助けていた…！