正義のパワーの巻

「空に映像が‥!?なっ!!みっちゃん!?」



大ガマは空に浮かんだ映像を見て
目を疑った…目の前にはみっちゃんに
包丁を突きつける黄桜と
バナナをかじるさっちゃんの姿



『ラッキーマンよ、この奇麗田美代の命がおしくば1歩も動くな』
「なっ!!」
『いいか、お前は動かず太郎の
サンドバッグとなれ!まずは
持っている武器をその場に捨てろ』
「……くっ、」



みっちゃんを人質に取られては
動けぬと…大ガマはその場に
ハチマキ、ブラスター、サーベルを
捨ててその場に立ち尽くした。




『そうそれでいい、姿勢を崩したらこいつの命は無い!!お前はそのまま太郎の攻撃を受けろ!さぁ!!太郎よ今まで
やられた分やり返せ!!ぶわっはっはっは!!』




越谷太郎がバキ、ボキ、と指を鳴らして
大ガマを睨みながら近づいてくる…
大ガマは恐れずにそんな太郎を見た後に
さっちゃんの方を見上げた




『ラッキーマン!動くなよ!!』
「‥‥分かった、俺は殺されてもいい
だが!みっちゃんは関係ねぇだろ!
みっちゃんは自由にしろ!!」
『ラッキー様、死んじゃいやーー!』




泣くなみっちゃん、俺は1度死んだ身
誰かを守って死ねるのなら本望だと
大ガマは叫んだ




「俺は正義のために死ぬ!!!」




大ガマはそう叫ぶと目を瞑る
耳にはさっちゃんの声が聞こえてきた




『殺せ太郎!!』




太郎がこちらへ向かってくる
足音が聞こえて大ガマは死を覚悟した


その時!!




「「悪党どもそこまでだ!!」」

「なに!?」




2人の声が響き渡った
大ガマは声の方を見て…
目を見開き、喜びに声を上げた。




「て、天才マン!!勝利マン!!」




そこには…勝利マンと天才マンが
手を貸し合い、肩を貸し合いつつ
立っていた



「越谷太郎、この勝負私たちの勝ちだ」
「本当か!?」
「俺たちの息の根をしっかりと止めとかなったのが間違いだぜ」
「ああ分かったさ‥こいつらに勝つ方法はただ1つ簡単なことだ!16人のヒーローが心をひとつにすることだ!!」



どういう事だ、と大ガマが頭を悩ませる
次々とヒーローたちが立ち上がり、
大ガマの元へと集まってきた
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