正義のパワーの巻

懐からメダルを1枚取り出して
メダルの妖怪を確認すると、大ガマは
力強く頷いて‥ブラスターに
メダルをはめ込んだ。



「”妖怪メダル、セットオン!!”」



カチャン!!と言う音と共にメダルが
はめ込まれると妖怪の名が響く



「”ヒライ神”!」



軽快な音楽がブラスターから流れて
くるくると赤いライトがコアを回り
”HIGH”か”ROW”かどこかに止まろう
としていた、そして止まったのは




『”HIGH”!!』




ピカピカとブラスターのコアが光り
止まったのは、特に力が強くなる
”HIGH”だった
大ガマがブラスターの引き金に
指をかけて太郎に向けた





「HIGHか…さーてお前はどうなるかな?」
「……」




太郎は大ガマが構えたブラスターに
備えて腕でガードをする…
大ガマはごくりと固唾を飲んで
ブラスターの引き金を引いた。




「行けぇぇぇ!!!!」




引き金を引くと、ヒライ神の姿が
うっすらとブラスターの上に映った
…だが、ブラスターからは何も発射されない




ゴロゴロゴロ………




「ん?雷雲…太郎の上に?」




ブラスターの引き金を引いても
何も起きないなと首を傾げていると
突如、太郎の上に雷雲が出現した
そして…




「”どんがらがっしゃん!!”」




ズドォォォン!!




「っがァァ!!!」
「うぉぉっ!?」





雷雲から特大の雷が落ちて
太郎に命中し、大ガマはその
反動で後ろにひっくりかえった。
そして驚いて呆然としながら
ブラスターを見る…




「すっ…げぇ…これが”HIGH”の力…」
「…ぐ、ぐ…」




ブラスターを見て、次は太郎を見る
太郎はプスプスと髪が焦げて
煙を上げながら立ち上がっていた。





「…行ける、これなら行ける!!」




大ガマは勝機を見いだして
ブラスターを構え直した…
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