世界を超えた我らの絆の巻

「大将、大将は一人じゃねぇよ」

「だってヒーローの皆がいる」

「そして何よりも俺たちがいる」

「なんでもかんでも背負って自分の
せいとかいうんじゃないよ」

「私たち、妖魔界からずーっと
親方様の事を見守ってましたよ」


「‥あ‥!!」



大ガマの瞳から熱い涙が流れた
仲間達が、皆が死んでも尚自分を
慕ってくれていたという感動
そして皆がまた妖怪として妖魔界に
産まれてきたこと
そして妖魔界がまた再建しつつあるという事実‥

それが嬉しくて‥嬉しくて‥





「クヨクヨすんなよ!!親方様!!
俺たちのメダル、好きに使ってくれよ」

「召喚する事は出来なくても
ここから貴方の力になる事は出来る」

「ねぇ大ガマ、前向きで脳筋なのが
君の取り柄だろ?‥さぁ、前を向いて」
「俺たち本家軍の絆は‥
そして俺たち皆の絆は」







別の世界の境界なんかで切れるもんじゃないだろ?




「!!」




そう告げた皆の声が響いた。
そして大ガマが声の方を見ると‥
確かにそこには、うっすらとだが
大やもりやキュウビを始めとした
皆が微笑んでいる姿がうっすらと
まるでホログラムのようにして見えていた





「〜っ!‥お、まぇ‥お前ら‥ぁ‥!!」




ついに耐えきれなくなって大ガマの瞳から
ボロボロと涙が溢れて、手一杯のメダル
に涙が落ちる‥
メダル握りしめたその時、別の声が聞こえた




「「大ガマ様‥」」
「大ガマちゃん」
「大ガマ殿」

「!!‥元祖の皆‥」




声の方を見てみると、そこには土蜘蛛
率いる元祖軍の妖怪の皆が立っていた。
その中にはオロチや女郎蜘蛛もいた
彼らは真剣な表情で、本家の皆
同様ホログラムの様な
透けた体で大ガマを見ていた





「大ガマ殿、私達も貴方に力をお貸しします」
「‥だからお願いよ、大ガマちゃん」





彼らは深々と大ガマに頭を下げた





「「親方様を」」

「土蜘蛛ちゃんを」

「土蜘蛛殿を」

「どうかよろしくお願いします」」





どうか自分たちの大将である土蜘蛛を‥
助けて欲しい、支えてやって欲しいと
言った思いで深く頭を下げる元祖の
妖怪達に、大ガマは頷いた




「‥わかった」




そして妖怪ウォッチブラスターを
片手に持つと、メダルを全部懐に
入れて‥大ガマは越谷太郎に向かう






「さぁ越谷太郎!!







俺たちの絆の力を得と思い知れ!!





皆の絆の力で、大ガマは再び立ち上がる
力を手に入れた‥そして大ガマは
彼らの絆の力手に今、越谷太郎に立ち向かう‥




「行くぜ、皆」
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