正義とは…の巻

「そ、そんな事言って自分だって今、力で俺をねじ伏せたじゃねーか…」



苦痛の表情で世直しマンを上から
睨みつけるチカラジマンの
鉄兜を世直しマンは掴んだ。




「な、何をする!!」
「いいか力では無い最後に勝つのは…」
「や…やめろ…それを取るのだけは!!」






愛と正義だ!!




そう叫んで世直しマンが鉄兜を
取ると、大々的に大爆発が置き
チカラジマンは爆散した。
しかしそんな大爆発の中心にいた
世直しマンは無傷であった




「さすがだぜ、あの大爆発でなんともねぇや」
「ああ、よっちゃんはヒーロー協会に
絶対必要な男なのだ!!」




世直しマンは拳を握り、亡き親友に
心を馳せた。





「(三ちゃん、お前の仇
お前の息子達と共に取らせてくれ!)」


………………………………………………………………………………
一方それをモニターで見ていた
さっちゃんと黄桜と土蜘蛛は…



「おいこら救世主ーっ、なぜ
チカラジマンが負けたのだー」

「はっ、お答えします
あの世直しマンは三本柱マンよりも
パワーを蓄えており…そのパワーは
益々増えておると…
宇宙征服を企み動いていたため
ヒーローから抹消されていたため
チェックされていなかったようで…
そしてその抹消されていた頃の
友であった三本柱マンの死に
責任を感じておると…」




土蜘蛛がつらつらとそう説明すると
さっちゃんは顔に影を落として
土蜘蛛に向けて殺気を出しながら問う。




「それではなんだ?救世主
私の左腕に傷をつけたあの三本柱マン
よりもパワーを持っていると?」
「は…はっ、その…様に」




そのさっきにごくり、と固図を飲んで
彼の機嫌を損ねていないだろうかと
不安と恐怖に心臓が大きく鼓動を打つ。




「…ふっ、ぶわっはっはっはっは!!!
これは面白くなってきたわい!!」

「っ、はぁ………」
「救世主マン、よかったね」
「…うむ…」




なんとかさっちゃんの機嫌を損ねずに
済んだと土蜘蛛は安心しため息をついた
そんな土蜘蛛に黄桜が小声で
彼の心境を心配して背中をさする。
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